ポジティブ、ネガティブがくれるもの

2018年度がスタートしました。私が担当している無料ガイダンスセミナーも折り返し点を通過しています。今回は、ガイダンスセミナーや授業の中でもお話している、ジーンズのエピソードをコラムにまとめてみました。あなたはポジティブなひとですか?ネガティブな人ですか?というよりそもそもポジティブとネガティブって何が違うのでしょうか?どっちがお得なのでしょうか?

ワッペンの秘密

『その膝のワッペンって元々のデザインですか?それとも後からつけたものですか?』

過日、いきつけの美容院で聞かれました。このジーンズを履いていると良く聞かれる質問です。「今回のコラムはこのワッペンについて。」

黒のジーンズの膝のワッペンは後から私が貼ったもの。ワッペンを張ったのは新品を初めておろしたのに、たったの一時間ほどで穴があいてしまったからです。その日は何かと忙しく、夕飯はお弁当を買うことになりました。某お弁当屋さんで三人分のお弁当ととん汁を購入、両手にそれぞれの袋を持ちながら、少し離れたところに停まっている車に向かいます。その時、何かにつまずきました(あとで見たら駐車場の車止めでした)。私は両手に袋を持ったまま、それこそ宙を飛ぶような大転倒をしたのです。車の運転席で待っていた夫も、その瞬間『もうダメだ‼』と思ったとのこと。それにもかかわらず、お弁当はまぁまぁ無事、とん汁も二つは何とかなったのです。自分の体よりもお弁当のチェックが優先したのは、主婦のサガかもしれません。(笑)私自身はというと、顔も地面にぶつけていない、手首や肩なども特にケガをしていない。

「あっ!」

よく見ると、ジーンズの左膝の部分に穴が開き、膝をすりむいていました。

次の日、穴のあいたジーンズを見ながら考えました。『あ~このジーンズ、買ったばかり。しかもまだ一時間ほどしか履いてないのに…』とガッカリしたものの、別の考えがムクムクと沸いてきます。

『あれほどの大転倒をしたのに、膝をすりむいただけで済んだんだよ。このジーンズが守ってくれたのかも…』

結局、手芸屋さんでワッペンを購入し破れた穴をふさぎました。以来、この黒のジーンズは私にとって幸運のジーンズとなり、今も履きつづけています。
デザインではないのです、でも、だからこそ、このワッペンに注目してもらえると嬉しいですね。

ラッキー? or アンラッキー?

このエピソードを聞いた方の反応は、大きくいうと二つに分かれます。一つ目は『なるほど、それは幸運だね…』と、“ケガをしなくて良かった[ラッキー]”とプラスの側に焦点を合わせてとらえる方。
このように、プラスの側に焦点を合わせることが多い人を、ポジティブと表現する場合もあります。

もうひとつは『私は、同じ経験をしても幸運なんて思えないなぁ…』と、“たった一時間で新品のジーンズが破れた[アンラッキー]”とマイナスの側に焦点を合わせてとらえる方。
このように、マイナスの側に焦点を合わせることが多い人を、ネガティブと表現する場合もあります。

この違いは、どうして起こるのでしょう?

ちなみにポジティブが良くて、ネガティブが悪いと結論づけるのはまだ早いです。

同じ出来事でも、どのように捉えるかは人それぞれ違います。それぞれ、物事の捉え方(考え方)には傾向やクセのようなものがあります。さらにいうと、自分の捉え方は周りのひとと同じだと思っている方も多いのです。言葉にすると『これが普通』というものになるかもしれません。

大切なのは、自分の“捉え方”のクセを知ること。自分のとらえ方以外にも、様々な“捉え方”があるという事を知ること。それを知ったうえで、あらためて自分で“捉え方”を選んでいくこと。コーチングアカデミーの授業の中ではこの傾向を知り増やしていくことを「視野を広げる」とお伝えしています。

ポジティブに捉えた時と、ネガティブに捉えた時では、その時の景色が違います。見えている景色が違うので感じ方も違います。自分と違う景色が見えることが分かると、相手のことを自分のクセ以外の見方で捉えることができます。相手への言葉かけのバリエーションが増えます。自分のクセではなく、相手のクセで一緒にその状況を見て言葉をかけてあげることで、寄り添ってもらえたと思ってもらえ信頼関係を作ることができます。相手の持っていない視点(クセ)でつたえてあげることで「そんな考え方もあるんだ!」と相手の気づきや成長につなげてあげることができます。
だからポジティブネガティブは良い悪いではないのです。しいて言うなら両方から考えられること・思えることが良いことだと思います。

ジーンズが見れるシーズン

私自身はプラス側から物事を捉える傾向の強い、いわゆるポジティブな人間だという事を知っています。なので、何かをしようとするときはマイナス側、会えてネガティブからも見るよう意識して心がけています。自分だけでは考えが至らないときもありますが、そんな時はコーチングを学んだ仲間にセッションをお願いします。コーチングと出会ってよかったと心から思えるのは、そんな仲間の存在も大きいですね。

このようなお話をお伝えしている無料ガイダンスセミナー。まだまだ申込絶賛受付中です。左膝にワッペンを貼ったジーンズを履いて担当しますので、よろしければ見に来ませんか?

この記事を書いたインストラクター

土橋桂子
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