「やる気」を沸かすために大切なこと!
さて、ゴールデンウィークもあけ、5月も終盤にさしかかってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?皆さんの中には、4月から新しい環境の中で、期待と不安に胸をふくらませて、新年度のスタートを切られて、ちょっと落ち着いてきて一息ついている方もいらっしゃるかもしれません。もっと言うと5月病っぽくなってらっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。今回のコラムでは、そんな皆さんに私(森田真佐男)から、少しでもお役に立てるお話ができたらなぁと思っています。
何かやる気がおきないなぁ・・・
さて、新年度のスタートから2ヶ月近くたった現在、
「何かやる気がおきないなぁ」」
と、何だか物事に取り組むのが億劫になっている方も実は多いのではないでしょうか?4月当初に持った目標等に関する物事に対して、そうなってしまう一つの要因として、4月のスタート時に対してエネルギー値が下がってしまっている、モチベーションややる気が落ちてしまっているということが考えられます。
コーチングアカデミーで普段インストラクターとしてお伝えさせて頂いている重要な単元の中で、『エネルギー源の質を上げる』という単元があります。
ここでは授業の詳細は割愛しますが、その中で、「したい理由・メリットを増やす」というものがあります。
『「したい理由・メリットを増やす」と、時間の質や成果の質が高まるよ、かみ砕いて言うと、より充実した時間を過ごせるようになったり、より成果を上げやすくなったりするよ』ということを伝えています。
これまで有り難いことに私は、コーチングアカデミーのインストラクターとして、また研修講師として、学校で生徒さん向けに、企業で社員さん向けに、お話しをさせて頂く機会に恵まれてきました。
そういった機会に、参加者に対して、
- 「あなたが学校に行く理由・メリットは?」
- 「あなたが会社に行く理由・メリットは?」
と質問をして、考えて頂いたりすることがよくあります。
そうすることによって、普段はあまり考えてもみなかった「したい理由やそれをするメリット」がたくさん見えてきて、あらためて「よし、やってみよう」という気持ちが湧いてきやすくなるからです。「たったこれだけ?」と思われるかもしれませんが、日常で当たり前になっていることほど、意識しなくてもできてしまうため、「したい理由やそれをするメリットは?」と当たり前に矢印を向けることで日常で当たり前になっていることの価値を考えるきっかけになります。
たとえば、ある中学校では、女子生徒さんが、
「学校に行く理由なんて『義務教育だから』と、ずっと思っていたけど、友達、勉強、たくさん大切なものあるから行くんだ!と思った(気が付いた)」
ある会社の新入社員研修では、男性社員さんが、
「以前アルバイトで、『何のためにやってるんだろう?』と思うことがあったので、楽しみや欲しい物を考えながら仕事をしていきたいです」
と受講後のアンケートに感想を書いてきてくれました。
日々過ごしていることそれぞれに対して「したい理由やそれをするメリット」を考えたことがあるのとないのとでは、その後の学校生活や会社生活は大きく変わってくると思いませんか?
放っておくと下がってしまう「やる気」
そして、もうひとつ知っておいて頂きたい大事なことは、「モチベーションややる気というものは放っておくと下がっていってしまう、もっというと枯渇していってしまうもの」であるということです。だから冒頭に書いた4月に立てた目標にたいするやる気が、5月付近になってしまうと下がってしまうことが皆さんの周りで起こっています。やる気が下がってしまっている人のほとんどは、目標を立ててその後、目標に対して改めて考える機会が少ないのではないでしょうか?モチベーションややる気を湧かせ続けるためには、普段から取り組んでいる物事に対して、「したい理由・メリット」を一回考えて出してみれば良いという訳ではなく、ことあるごとに継続的に考えて出してみることが重要だということです。
なので、皆さんが今取り組んでらっしゃる物事に対して、
「何かやる気がおきない」」
「何か動き出すのが億劫だ」と、もし感じているとするならば、まずは気軽な気持ちで、
「これをすると、どんないいことがあるだろう?」
「それをするメリットは?」
と自分に問いかけて、あらためて考えてみる機会を持つということから始めてみてはいかがでしょうか?
あなたがお仕事で部下や後輩がいる立場なら、一緒に「したい理由・メリット」考える時間を使ってあげるとよいかもしれませんね。
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あなたが
「これをすると、どんないいことがあるだろう?」「それをするメリットは?」
と問いかけてみたいことはどんなことでしょうか?