仕事でもつかえる、話し上手・聞き上手のコツ-1
私(福盛二郎)はコーチングを活用し、キャリア関係の仕事をしています。
転職などお仕事を考えるときの相談で「話すのが苦手なのです、なので営業は難しいです。」
と選択肢を減らしてしまっている方とよくお会いする機会があります。
ちなみに営業は必ずしも話すのが苦手な人が成功しない仕事ではありませんが、あえて話しが上手というところに目を向けてみました。
そもそも、話すのが上手ってどんなことなのでしょうか?そんなことを今回のコラムにしてみました。ポイントがいくつかあるので話し上手、聞き上手というテーマでコラムを2回にわけて掲載したいと思います。
話し上手とは?
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皆さんの身近でこの人はお話が上手だなという方はどんな方でしょうか?
また、皆さんの身近でこの人はネガティブな意味でおしゃべりだなーという方はどんな方でしょうか?
この違いがどこにあるか考えてみましょう。
おそらく「言葉を発することが得意」という意味では両者は共通しています。その一方で相手に気持ちの良い感情や納得感、理解を与えることにできると「話し上手」、相手に不快な感情を与えたり、一方的、時に何を言っているかわからないというのが「おしゃべりだなー」
ではないかと考えることができます。
仕事で「話し上手」と思われる人が意識していることの一つに、相手が聞きたいことを話しているということがひとつあります。
人はだれしも聞きたいことは、前のめりで聞き、聞きたくない事には耳をふさいだり、時に聞いているふりをしたりします。
「話し上手な方」の中には知的好奇心をくすぐってくるタイプの方もいるでしょうし、情報通(聞き手に取って必要な情報)の人をもいると思います。「おしゃべりだなー」はその逆ですね、
その話いつまでするの?
何度も聞いた・・・、
知ってる・・・、
それって聞きたい事じゃないんだけどなー
ってこともありますね。
「話し上手」と「おしゃべりだなー」の違いは話している量・時間ではないのです。(さすがに長すぎれば別ですが・・・)それって自分勝手だなーと思うかもしれませんが、聞きたいことを話してくれているということなのです。
聞きたいことって何?
では、聞きたい事って何なのでしょうか?当然のことながら相手によって違います。
「話し上手」な人は相手の興味のある所を探します。どうやって探しているかというと日々の情報の集め方、興味関心の広げ方が上手なのです。
興味関心を上手に広げる方法の一つをお伝えします。それはいろいろな立場になってモノやコトを見てみるということです。
- 皆さんが生活をしている中でどんな立場がありますか?
例えば私で言うと
ビジネスのフィールドでは
などがあり
プライベートでは
などなどがあります。
その他にも
男性とか40代とか、長野県民、静岡生まれ環境面のことあります。
こういったいろいろな立場にたつと、普段固定されている(と思っている)自分の立場以外では聞こえてこないいろいろな情報が入ってきます。それを話のネタとして覚えておいたり、感じたことを気に留めておくのです。さらには、お話しする相手があらかじめ分かっていればその方が持っている立場を想像してみることでその方が面白がりそうな、または聞きたい情報が集まってきます。
例えば上司が見ているものと部下が見ているものはなんとなく違うから興味のある情報が違うというのが想像できますよね。ちょっと極端ですが下の写真で「猫」の立場に立って時計を見たら、「何時かな?」ではなく、「針が動いて面白いニャ」って思えてきませんか?それだけで「時計の針が動くのって面白いですよね?」って猫と会話ができるのです(ちょっと極端すぎましたかね(笑)?)。
さぁ、あなたやあなたがお話をする相手にはどんな立場があるでしょうか?
特に自分は話をするのが苦手だなと思う人はこの立場を増やす→興味関心を広げる→話のネタを集めるということにつながり、話をするときにとても役立ちます。まずは立場を増やすということから始めてみてください。
話の幅が広がったり、相手に合わせた話のネタが記憶にとどまっているので話しやすくなります。
いきなり、「さぁこの話をしよう!」と気がまえてしまうよりずっと気持ちが楽になるはずです。
聞き上手にも共通
実はこの立場を増やすことによる興味関心を広げることは聞き上手になる事にも役立つのです。自分の立場を増やしたり、いつもと変えたりして聞くと「ぐっ」と面白く聞こえてきます。相手の立場を想像してどうして(どんな立場で)、この話をしているのかと話を聞くと話だけではなくその人にも関心がわきその人の話を聞くことが楽しくなってきます。このような形で聞き上手にも役立ちます。
ビジネスとコーチング
2022年2月、3月とビジネス向けのコーチングセミナーを実施します。
オンラインで夜のお時間なのでお仕事終わりにいかがでしょうか?
私自身が仕事を通じて活かしてきた役に立ったという経験を合わせてお伝えできればと思います。