2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震の被災者の方々へ心よりお見舞い申し上げます。
現在も現地では予断を許さない状況が続いておりますが、一日も早く復旧されますようお祈り申し上げます。



コーチング × 介護と育児

コーチングアカデミー諏訪校の土橋桂子です。コーチングで身に着けた考え方や視点の持ち方は介護、子育て、仕事、自分との向きあい方様々なことで私たちを支え、「なりたい自分になる」ことを動機付けてくれます。

介護の今と育児期の30数年前の違い

今回のコラムは介護の日々で今思うことをまとめてみました。
というのも令和3年は我が家にとって本格的な介護がスタートする年になったからです。

具体的には

  • 義母の介護度が上がった(1月末現在、区分変更申請中!)
  • 家の中でも車いすを使用するようになった。
  • 食べるものはすべてペースト状態になった。
  • トイレは介護ベッドの横に設置したポータブルトイレになった。
  • 食事もトイレもそのたびに介助が必要になった。
  • という状況です。

    結果、私の日常は、「自分の思うとおりに時間を使うことができない。いつも中断せざるを得ない!」という状況です。

    ただ、ふとしたときに丸く切った手の爪、水仕事でガサガサになった手を眺めていると妙な懐かしさに気が付きました。
    『そうだ!育児と同じじゃん!!』

    ペースト食(離乳食の初期と同じ)を作って食べさせ、トイレの心配をする。その他もろもろ、結果自由に使えない自分の時間!

    介護の実態は、育児期の経験から生まれた予想を上回る辛さだったのです(「だった」と過去形なところがポイントです!)。

    介護スタートから1週間ほどしてこの予想を上回る辛さから夫に言いました。
    『(優しくしたいって思っているのに)優しくできない!』
    すると夫からこんな言葉が返ってきました。
    『いいよ、それで。優しくするのは看護士さんや介護士さんがやってくれるから。あなたが「優しくすること」を頑張る必要はないと思うよ!』

    目からウロコがポロポロ落ちました!
    一気に気持が楽になったのです。いつの間にか私自身「頑張らなくてはいけない、優しくしなくてはいけない」と無意識に自分を追い込んでいたことに気が付きました。
    「他者からの意見て本当に大事だな~!!」自分とは違う目線で言葉をくれること、本当にありがたく思います。

    ここでまた育児にリンクします。
    30数年前の長男誕生へ(コーチングと出会う前の私です)。

  • 長男はとても夜泣きが激しかった。
  • 生まれてからの1か月ほどは夜になると激しく泣いた。
  • だから夜になるのが怖かった!
  • 夜中に泣き叫ぶ赤ん坊のことを全く可愛いと思えなかったし、憎らしくもあった!
  • そして、自分の子どもを少しも可愛く思えない自分のことを、母親失格だと責めたのです。
    育児疲れのなかでの強烈な自己否定!

    今思い出しても辛かったことが思い出されます。「子どもはかわいいもの、母親はつらくてもそこに耐えて愛情を注ぐもの」という無意識に思い込んでいたことから「辛い」と言えなかったことが今思えば一番つらかったのかもしれません。

    話はまた介護に戻ります(コーチングと出会ったあとの私です)。
    優しくすることを頑張る必要はないと思う!と夫から言われ目が覚めました。
    『義母に対して優しくできない!』今の私はそういう状態なんだなぁ…。
    「そんな私がいていいんだよ」と受け止めるだけ。自己否定をすることはありません。
    基礎—4の自己イメージを上げるに関連します)

    まずは今自分がどう思っているか、感じているか、どういった状態にあるのかをただただ受け止める、これができることがとても大切です。育児期にできなかったことが、介護の今にはできている、このビフォーアフターの違いは本当に大きいのです♪

    優先順位を明確に

    介護がたいへんになることは想定内でした。なので、2021年の優先順位(体得—4の人生の優先順位に関連します)を明確にしています。

    1.コーチングの授業
    私自身がコーチングと出会って様々な前向きな変化がたくさんありました、だからインストラクターとしてコーチングの授業をお届けすることは私自身の生きがいであり使命につながるからです(体得—8の使命を持つに関連します)

    2.KAT-TUNの15周年
    私の心の栄養につながる部分だからです(基礎—4の自己イメージを上げるに関連します)

    3.介護
    ともに人生を過ごした義母の介護はとても大切です。でもそれを大切であると心から思える、大切にしたい方法でそれを実践すると思える心の状態を作るには上の2つも必要なのです。「そうしなければいけない」ではやりたくなくて、「そうしたいと思える」でやりたいと思うからこそ、この優先順位は大切でした。

    そしてこの優先順位を夫にも共有しています。実は義母の介護についてはコーチングの授業の中でたびたび向かい合ってきました。例えば、体得—6 目標設定Ⅱに登場する「不安を目標にするシート」や体得—7 リソース に登場する「リソース明確化シート」などです。だから介護が現実のものとなったときに考えるべきこと、やるべきことがすぐに分かったのです。優先順位を明確にすること。これがとても大切でした。

    そしてもう1つ大切なのはそれを理解しておいてほしい人、私の場合は「夫」に共有することでした。「(優しくしたいと思っているのに)優しくできない」という自分の気持を夫に素直に伝えることも、コーチングの学びがあったからこそなのです。気持ちや想いを伝えることで大切な人にそれをきちんとわかってもらい、支えあう環境を意識的に作っていくということも大切です。

    自分と向き合うためにこそ

    最後に今強く感じていることをお伝えします。義母の介護度が上がる前は、コーチングとは義母とのコミュニケーションに生かすものだと思っていました。

    介護度が上がった今はどう思っているのか?
    コーチングとは私自身の心と私自身の人生を守るために生かすものと考えています。

    今年も「コーチングのチカラ」を実感する一年になりそうな予感♪

    ご挨拶が遅くなってしまいましたがあらためて本年もよろしくお願いいたします。(2021年1月22日)

    この記事を書いたインストラクター

    土橋桂子(インストラクター紹介ページへ)

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