思い込みとの闘いー2019年を振り返って。

コーチングアカデミー諏訪校の土橋桂子です。私には二人のコーチがいます。そして、ここ数年は二人のコーチとそれぞれセッションの時間を持っています。2019年の終わりが近づいた今、この一年は自分の“思い込み”との戦いだったと感じているので、それをコラムにしてみました。

〇〇しなきゃ・〇〇するべき!

『妻であり嫁であり親であり娘であり祖母であり姑であり仕事をする女性である。』
私の立場はこのように様々です。もちろんこのほかにもたくさんの立場が私にはあり、その立場が私の人生を楽しませてくれたり、時に悩ませてくれたりします。

このコラムを読んでいただいている皆さんにはどんな立場ありますか?

私自身もそうですが、多くの方とお話をする中で立場が多ければ多いほど、思い込みも多いような気がしています。私の場合、思い込みが多いのは“嫁”という立場と“親”という立場。

65歳の私を育ててくれた母は90歳、実家で弟夫婦と暮らしています。長男の嫁としてたいへんな苦労を重ねた母は、娘である私が嫁になったときに苦労をしないように、さまざまな言葉がけをしながら育ててくれました。

例えば、食べ方が遅かった子どもの私に・・・
『そんなにゆっくり食べていては務まらない。嫁なんてものは最後に食べ始めて、最初に食べ終わるものなんだから…』
とこんな感じです。

嫁として暮らす母の後ろ姿を見たり、母から数々の言葉がけをされたりしながら育った私はどうなったのか・・・。

同居する義母(要介護2の90歳です)を一人にしてはいけないと思うから、なかなか夜の外出ができない。ちゃんと手作りの食事を用意するべきだと思うから、出来合いのお惣菜を出すときに申し訳ない気持ちになる。そんな思いが重なっていった結果、ある息苦しさを感じるようになっていました。

『ほんとは もっとやりたいことがあるのに・・・』

という息苦しさです。

思い込みを手放す!

心の中に生まれる息苦しさ! でも、1人ではその正体になかなか気づくことができません。正体どころか“自分が息苦しさを感じている”ことにさえ気づくことができなかった。

コーチングの1対1のセッションを通じて
『〇〇しなきゃ、〇〇するべき』
など切々と訴える私に、コーチから一言!
『それって本当に必要ですか?』

『えっ!そんなこと考えたことない…(長~い沈黙)…必要じゃないかも』

コーチの質問で気づいたんです。夫からも義母からも『嫁なんだからこうして』なんて一度も言われたことが無かった!
すべてが私の勝手な思い込み!自分で自分をグルグル巻きにしばっている!!
そう気づいたら“あ~ら不思議”気持ちがとってもラクになりました。

思い込みを手放すってすごい! ものすごく大きな荷物をおろしたような感覚です。

私たちは日常様々な立場(顔というとイメージしやすい方もいるかもしれません)で生きています。そしてその立場には無意識に「こうであることが望ましい」という価値観がセットでついてきます。望ましいが自分のやりたいことをとかなえつつ、実践できているのであればよいのかもしれませんが、時折この「望ましい」が私たちを息苦しくさせてしまったり、考え方や行動を狭めてしまったりすることがあります。思い込みによって気が付かないうちに私たちが当たり前を背負ってしまい身動きが取れなくなってしまっている、そして私のように周りはいうほどその「望ましい」に期待もしていないなんてことも・・・。

「それって本当に必要ですか?」

というたったこれだけの問いかけの中には、私たちの考え方をもう一度見直し、視界を広げ、行動を促すとても大きな力があります。

余談ですが、
実家の母に電話をすると『お母さまのこと、ちゃんとみてる?』と良く聞かれます。 親ってありがたいんだけど、ありがた迷惑でもあるんだよね~(自戒もこめて)
でも、母に不満はありません。なぜなら母はコーチングを学んでいないからです(笑)“娘の将来のため…”これもまた母の思い込みだと、今の私には分かります。

したい・やりたいを大切に!

そんな2019年は思い込みと闘い、結果気持ちが楽になった年でした。だからこそ2020年は自分の中の“したい、やりたい!”という気持ちを大切に過ごしていこうと決めています。
『それって、ほんとにやりたいの?』
『おけいさん(私のコーチングネームです)が したいことは何?』

そんな質問を自分に問いかけながらいろいろなことを選択していきます。なので、まさにこのコラムを書いている今も2020年がどのような一年になるかを考えてはワクワクしています♪

とはいうものの、
一人では ぶれる! ぶれる自信がある!!だからコーチが必要なんです…とコーチに感謝をしつつコラムを締めます。

コーチがすごくありがたいお言葉を授けてくれるわけでも、具体的に「こうしなさい」という指示をしてくれるわけではありません。ただ、人は思っている以上に自分と向き合うのは難しい、コーチングを学べば学ぶほど感じます。そして同時にそこに自分以外の人(私の場合はコーチ)がいて、自分と向き合う時間に一緒にいて寄り添ってくれて、時に私の思い込みを外してくれるような問いかけをしてくれる、これによって自分のことがより深く広くわかってくるという事も感じています。

自分のことだけを集中して考える時間は私たちは取れているようで取れておらず、この時間をコーチングのセッションという時間を通じて使えているのはとても贅沢でありがたいことだなとしみじみ思います。

さて、コラムをお読みいただいた皆さん、一年間ありがとうございました。良いお年をお迎えください 。

この記事を書いたインストラクター

土橋桂子(インストラクター紹介ページへ)

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