見たり、聞いたり、知ったりする機会
先日、幼稚園・年中さんの次女の夏休みが終わりました。そして、小3の長女の夏休みも、もうすぐ終わります。この夏も娘たちといい思い出ができました。プライベートでは、そんな二児の父であるインストラクター森田真佐男が、この夏のエピソードを元に今回のコラムをお届け致します。
自由研究は名古屋城
さて、前述の娘たちの夏休みですが、そのハイライトは家族4人で車で長野から名古屋へ(名古屋では前回のコラムでも書かれていたコーチングアカデミーの集まりがありました)、そしてそのまま静岡経由で神奈川の私の実家への帰省でした。
その際には、長女の夏休みの自由研究として、「名古屋城を調べる」というミッションを持って名古屋に乗り込んだ私たち家族。もちろん、事前に名古屋城について、おおまかには調べています。そして、現地に着くや、いつになく、もらったパンフレットを大事に保管したり、意識して携帯で写真やビデオを撮るパパ(私)。そして、当人の長女も、彼女には重いミラーレスのデジタルカメラを駆使して名古屋城を激写していました。
実家から長野に戻ってきてからは、ママのサポートを受けながら、研究結果を整理し、厚紙に下書きしてから清書し、終始興味・関心を持って、精力的に取り組んでいた長女。楽しそうにしている娘を見て、当たり前のことかもしれませんが、やっぱり興味・関心を持って物事に取り組むって大事なことだよなぁと改めて思った訳です。なぜなら、興味・関心を持つと、したい、やりたいというヤル気がわいてきたり、物事に意欲的に取り組めたり、楽しい気持ちになったりするからです。
興味・関心を持つとは?
そんな重要な「興味・関心を持つ」ことについて、コーチングアカデミーの授業においても詳しく学ぶ単元があります。実は、私、つい最近もその単元の授業を担当させて頂きました。そこでは、興味・関心を持つことの重要性と興味・関心の広げ方等を伝させていただきました。
その「興味・関心を持つ」という単元の中で、興味・関心を湧かせるポイントのひとつとして「よく、見る、聞く、知る」というものがあります。
どういうことかと言うと、ある物事に、より興味・関心を湧かせたいのなら、意識して、見たり、聞いたり、知ったりする機会を増やしていけばよいということです。もっと簡単に言えば、私たちは、見れば見るほど、聞けば聞くほど、知れば知るほど、関われば関わるほど、その物事に対して、興味・関心が湧いてくるということです。逆に言うと、見る機会がなくなればなくなるほど、聞く機会がなくなればなくなるほど、知る機会がなくなればなくなるほど、関わる機会がなくなればなくなるほど、興味・関心も薄れてくるということです。
もし今自分の中に改めたい習慣や関心事がある場合には、意識して、見たり、聞いたり、知ったり、関わったりする機会を少なくしていけばよいとも言えます。
私もこの原理を知ったとき、その昔、あんなに没頭したりハマったりしていたことが、なぜ今はこんなにも興味・関心がないのだろうということの合点がいきました。
要は、見たり、聞いたり、知ったり、関わったりする機会が激減したからだと。
- 皆さんもハマっていたものが急に冷めてしまったり、これまで興味がなかったものに興味を持ちだしたという経験はありませんか?
それに対して見たり、聞いたり、知ったりする頻度はどうでしょうか?
大切にしたいモノ・コトの原点
つまり、「見たり聞いたり知ったりする」→「興味・関心が湧く」→「やる気が湧く、愛着が湧く」ということです。私が今回のコラムで皆さんにもっともお伝えしたかったことは、何かと言うと、皆さん自身が本当に大切だと思われることであれば、意識して「見たり、聞いたり、知ったりする機会を増やす」ことがとても重要であるということです。
例えば家族が大切であると思うならば、意識して、家族について、そういった機会を増やしていくということです。日常の忙しさにかまけて、最近家族が何をしてるのか、よくわからないなんてことになってたりしませんか?仕事や子育てに一生懸命で、夫婦だとパートナーのこと、あるいは自分の両親や兄弟のことなどに無関心になってはいないでしょうか?そういった家族に対する無関心な状態が続くと、家族に対する興味・関心が薄れ、ひいては家族に対する愛情さえ薄れかねません。
この忙しい現代において、「見たり、聞いたり、知ったりする機会を増やす」ということは、簡単なことではないかもしれません。ただ、普段からちょっと心掛けていただくだけでも、今後の皆さんの生活にプラスの変化が現れてきます。であるならば、心掛けてみる価値はあると思いませんか?
何はともあれ、まずは意識して「見たり、聞いたり、知ったりする機会を増やす」ということ。試してみてはいかがでしょうか?