「したい、やりたい」という内側の理由
あなたが会社に行く理由?
新年度が幕を開け、気付けば3週間が経過しました。新しい環境の中で、期待と不安に胸をふくらませて、新年度のスタートを切られて、少しずつ今の環境に慣れてきた方も多いのではないかと思います。とはいえ、慣れない環境の中ですと、最初のうちはやはり大変で、周りにも気を遣うし、必要以上に緊張したり、疲れたりしますよね?
「この先、大丈夫かなぁ」という気になったりもしますが、多くは、後々そんな時期もあったなぁと懐かしく思い出すようになるのだと思います。だから、たとえ、すぐに今の環境に馴染めなかったとしても、さぼど心配はいらないのではないかとも思います。時が経てば、気付いたら、それが日常になっていたりしますよ、多分(笑)ただ、そんな今の環境が日常になってしまう前に、知っておくと、今後のお役に立てるのではないかという話を、今回は私、森田真佐男が書き連ねてみたいと思います。
先日、とある会社の新入社員研修を担当させて頂きました。半分は大学等卒業の方、半分は高校を卒業したばかりの方です。つまり、アルバイトを除くと、初めて社会に出るという方々です。そんな皆さんに、研修の中で、こんな質問をして、考えて頂いています。
- 皆さんが、会社に行く理由は何ですか?できるだけ挙げてみて下さい
最初は自分一人で考えて頂きます。それだけだと意外と出ない方も多いです。その後、こちら側(私の方)から考えるヒントを提供し、今度は3、4人のグループになって考え頂きます。そうすると、思った以上に答えがたくさん出てきます。
2つに分けられるエネルギーの源
ここで少しコーチングアカデミーでお伝えしているコーチングの内容に触れますと、コーチングアカデミーの授業では、人が行動を起こす時のエネルギーの源(みなもと)、エネルギー源は大別すると以下の2つがあるとお伝えしています。
- 「したい、やりたい」という自身の内側からの欲求から出てくる内側の理由
- 「しなきゃ、やらなきゃ、すべき」という外側からの圧力などの影響によって出てくる外側の理由
ちなみに、私たちは普段知らず知らずのうちに[2]で動いてしまっていることが多いのです。たとえば、今回のような「会社に行く理由」というケースで考えるとするならば、「社会人だから当たり前」とか「働かないと生活できないから」とかです。結論から言いますと、[2]のような、「しなきゃ、やらなきゃ、すべき」という外側の理由で動いていると、概して、「苦しいし、つらいし、疲れやすい」のです。一方、[1]の「したい、やりたい」という内側の理由で動いていると、概して「楽しいし、疲れづらい」のです。今回のケースで言えば、例えば、「社会人としてのスキルが身につく」とか「仲間ができる」とか「給料をもらえて、自分の好きなことに使える」とか。
- どうせなら、皆さんも[1]の内側の理由で動きたいと思いませんか?
こんな感想をいただきました
このようにできるだけ、普段から、何か行動を起こす際には、この内側の理由をたくさん出す、増やしていくことが大事ですとお伝えしています。今回の新入社員研修でも、この大事なことをお伝えし、その上で改めて考えて頂いて、参加者の方々の「会社に行く理由」がたくさん出て、増えていくのを垣間見ることができました。
研修後こんな感想をいただきました。
皆さんにも、今後何か行動を起こされる際には、それをしたい、やりたい理由、それをするメリット(それをすると、どんな良いことがあるのか)をたくさん考えて行動することをお勧めします。
そうすることによって、同じ行動を取っていても、得られる成果も変わってきますし、同じ時間を使うにあたっても、より充実した時間になるからです。なお、このエネルギー源の話以外にもコーチングの考え方に基づいた話を研修内にて、いくつかさせて頂き、最後にこんな嬉しい感想も頂きました。
参加者の方々の今後の社会人生活が、より実り多き豊かなものになっていって頂けたらなぁと切に願っています。
最後に、新入社員の方々の初々しくも真摯な姿に触れ、こちらも身の引き締まる思いであったとともに、形は違えど(私の場合は新卒ですぐ就職できなかった為)、自分もこのような時期もあったのかなぁと、遠い昔を懐かしくも感じた私なのでした。
※なお、このエネルギー源の話は、コーチングアカデミー授業の基礎-3「エネルギー源の質を上げる」という単元で詳しくお伝えしています。コーチングアカデミーのコースはこちら