それってなんのため? 一番奥にあるWHYから見つかるもの


平成最後の冬は思いのほか暖冬で、わたし(鈴木優子)が住む松本市市街地では、一度も雪かきをしないまま春のお彼岸シーズンを迎えています。このコラムを書いている当日は、「平成最後のソメイヨシノ桜前線が長崎市に上陸した」とニュースで流れ、日本列島に本格的な春の到来!を感じました。

記念日を思い出の場所で

みなさんの中にも、日々のニュースや天気予報で「今年の桜はいつ頃かしら?」と本格的な春の訪れをワクワクしながら楽しみにしている方も多いのではないでしょうか?かく言うわたしも、例年以上に信州の桜開花予報にドキドキハラハラする日々を送っています。なぜそんなにドキドキハラハラなのか・・・?

それは、この春、金婚式を迎える両親たっての希望をうけ、信州の桜の名所の一つ「高遠城址公園」の桜を見に行く旅行計画をしているからなのです。(高遠城址公園の桜はタカトウコヒガンザクラという品種で、ソメイヨシノより小ぶりでピンク色の濃い花が特徴です。)その公園まで徒歩で行ける宿泊施設へ、何年か前にわたしはセミナー講師のお仕事でうかがったことがあり、その時から私は「この宿にいつか両親とともに来てみたいなぁ」とぼんやり思っていました。また、長野県外に住む両親も、何年か前のバス旅行か何かで高遠城址公園を訪れたことがあるらしく「もう一度あの公園の桜を見てみたいな」と春になるたびに口にしておりました。ということで、記念すべき金婚式イヤーの2019年の春は、「高遠城址公園徒歩圏内の宿に宿泊し花見にいこう~」と随分前から話をしていて、念願の宿にも予約日初日に(毎年桜の予約は前の年の10/1 10:00~が電話予約解禁日と調べ)解禁時間とともに何度も電話をして、やっと予約手配ができ、皆で楽しみにしていました。

目的が変わってる?

ところがです!・・・この冬の暖冬・・・そして2月中旬くらいに気象庁が発表した桜の開花予報では・・・

「このまま暖かい気候が春まで続き、桜の開花は過去最も早かった2018年を上回る早い開花になるかも~」なんて言うではないですか!

もともと宿に予約していた4月中旬は、私の長年の信州暮らしの経験で「例年通りか少しのズレであれば【この日なら】とにかく咲いている桜はある!(咲き始めか?満開か?散り始めか?は分からないけど)」という日を予約していました。しかし、このままでは「この日では完全に葉桜になってしまうなぁ・・・」という予想が濃厚なため、両親と相談したうえで、宿に連絡し4月上旬に宿泊予約の変更をしました。

 
「あ~良かった~これで一安心」と思って2週間ほど過ごしていたのですが、3月になったら予想に反し寒い日が続き・・・信州では雪の日も多くなり・・・おまけに開花予報が当初より1週間以上遅くなり・・・今度は、せっかく早めた宿泊日では開花もしていないかもという心配が出てきました。しかし日も近いため、宿の4月の予定は連日満室でキャンセル待ち状態とのことで動かすこともできません。『さぁ困ったぞ・・・』っとしばらく焦って困っていたのですが、ふと自分自身の中に、こんな問いが聞こえてきました。

『わたし、今、自分が連れていきたい宿に両親と泊まることを【目的】にしていないかしら?』と。

その瞬間「ハッ!!!」っとしました。そうです!「せっかく去年の秋に、あんなに頑張って予約したのだから、あの宿に両親を連れていきたい」という気持ちに縛られている自分に気がついたのです。
 

そこで改めて、自分に問いかけました。

  • 「本当の目的ってなんだっけ?」
  • 「何のためにこの旅行するんだっけ?」と。
  • すると出てきた答えは「まず両親の金婚式をお祝いして、ともに喜びの時間を共有するため」であること。この目的を達成するために、「両親が【もう一度見たい】といっている高遠城址公園の桜を一緒に見る」旅行をするのだということ。そのために今、最優先するのは「両親と桜を見るために、どういう方法を取ればいいか?」であるという、本来の目的をおもいだしたことで、それを実行するための方法も落ち着いて考えることができるようになりました。

    落ち着いて考えた結果、落ち着いて考えた結果、①ホテルはそのまま予約したまま、開花が再度早まるのを期待する(多分そうなると思っています)②もし桜の開花が早まらない場合は、両親との旅行は桜の開花に合わせてずらし、両親との宿泊先は少し離れた諏訪や松本の温泉宿に変更する。(そのうえで、既に予約した宿には花が咲いていなくても泊ってみたいので自分で泊りに行ってみる。もしくは、希望の方にお譲りする)という方法を取ろうと考えることができました。

    そして・・・それを決めた途端・・・気候が一気に春モードになり・・・なんと今日は当初より早い開花宣言が長崎から聞こえ、明日には東京も予定より早く開花しそうな感じです♪ どんな結果になるかは、おてんとさまが知っている~でもどうなっても、わたしたちは楽しい旅行ができる!っと思え、今の気持ちはワクワクでいっぱいになっています。

    目的が変わってる?

    こういうことって、日々の他のケースでも思い当たることありませんか?

    たとえば、大切な人とどこかに遊びに行くとかご飯を食べに行くとかという場合。行きたい場所に行くまでの道の渋滞や、その場が混んでて入るのにすごく時間がかかりそう~という時に、そのまま並んででも当初行きたかった場所に行きますか?もちろん、本来の目的が「その場所に行きその場所でないと味わえない気持ちを大切な人と味わう」であれば並ぶのもよいと思います。(そういう時は、並ぶ時間も幸せの一つだったり、良い思い出になったりもします)。

    しかし、本来の目的が「大切な人と楽しい時間を過ごす」だった場合、それを達成するために選んだ場や方法に固執することで、大切な人と待ち時間が長くなたために、かえってイライラした時間を過ごしてしまったり諍いをおこしてしまったら、本来の目的が達成できないばかりではなく、関係が悪化してしまう可能性もあります。もしそうであれば、場に固執せず他の方法で「大切な人と楽しい時間を過ごす」方がよい・・・ということもあります。

    つまり、どうすればよいかは、本来の【目的】がどこにあったか?何のためにそれをするのか?その選択をすることで【目的】に近づけるのか?で決めるとよいということです。私たちにはそれを選ぶことができる自由も力もあるんです。

    目的と目標を考えると見えるお得な事

    コーチングアカデミーでは、この本来の【目的】を取り違えず味わいたい感情を手に入れるために、本来味わいたい感情を含め最終的に手に入れたいものを【目的】、そのための方法を【目標】と区別しそれぞれへの理解を深めるための単元がたくさんあります。

    そして、「何かをしたい」と思った時(それはたいてい【目標】であることが多いので)、その「何かしたい」の奥(先)にある本当の【目的】が何なのか?それをすることで本当に味わいたい感情を味わうことができるのか?を確認するための【目的だし】というスキルを使ったコーチングセッションの練習も行っています。
     
    今回の、金婚式記念お花見旅行に関するいろいろな課題が起きた時に、私自身この「目的だし」を使ったセルフコーチング(自分で自分コーチングセッションすること)が自然とできたんだなぁと、とてもうれしい気持ちになりました。コーチングを体系的に学んで9年たちますが、日々学び続けるとともに、コーチングセッションを受ける体験もしてきたからこそだと、心から実感しました。 

    みなさんも、いきなりセルフコーチングは難しいかもしれませんが、コーチから質問を受けて自分の中の本当の気持ちに気が付き、本当の目的を手に入れるための行動に気が付く~そんなきっかけとなるチャンスがこの春は、長野県内にいっぱいあります。(春コーチ/春セミナー/無料ガイダンスセミナーなど、長野県各地で開催中)そんな春だけのお得な情報がたくさんの資料をご希望の方にはお届けします!お気軽にご連絡くださいね。

    この記事を書いたインストラクター

    鈴木優子(オンライン校インストラクター紹介ページへ)

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