人見知り?口下手?はじめましてのコミュニケーション
春は、進学・就職や転勤などにより、新たな環境で生活をスタートさせる方も多いのではないでしょうか?私(田中優美子)も、大学へ進学する娘を送り出すという巣立ちの春を迎えました。成長の喜びとさみしさとが入り混じる複雑な親心を味わっています。
さて、私がこれまでにお受けしてきた、1対1で個別にお話しをお聞きするコーチングセッションのテーマとして多いものの1つに『人間関係』があげられます。人間関係というと、子育てやパートナーシップ、職場や地域など様々な関係性や場面が浮かびます。とくに春という季節は、「はじめまして」という、初対面の方も多いですから、緊張するし、気をつかうことも多いと思われます。
わたし、人見知りなんです・・・
あなたもこんな経験ありませんか?
例えばお子さんの進級や進学にともなって、友だちやコミュニティが変わるのはお子さん本人だけでなく親も!です。
「コミュニケーションが苦手なので、PTAや参観日が不安で仕方ありません…。」
そうおっしゃる方たちがいらっしゃいます。かくいう私も人見知り出身ですのでお気持ち良くわかります。というと、「いやいや。あなた人前でしゃべっているじゃないですか~。」と突っ込まれそうですが、なにを隠そう私も人見知りです。
楽しそうに歓談しているお母さんたちの中に入っていけない。初対面の人にどう話しかけたらいいかわからない。
クラスごとに分かれて、自己紹介やひとりひと言おねがいします!が順番でまわってくると、
「心臓から口が飛び出そうになります!!」
この春就職する新社会人の方も、会社の人たちとうまくやっていけるだろうか?雑談とか苦手だし、お客さんと話し合わせられるかな。…などなど。不安にフォーカスするとつきませんね。
でも、安心してください!周りの人は何の苦もなく見えるかもしれませんが、じつは総務省の調査によると、「コミュニケーションが苦手な人は全体の7割」というデータがあるぐらいなのです。初対面で不安なのはあなただけではなく、誰もが同じということ。 それであるのであれば不安にフォーカスするよりもこれから得られるご縁や未来の可能性にフォーカスしたほうがよいのではと思いませんか?
まずは、ちょっとした意識から・・・
コミュニケーション能力を高めるスキルはいくつかありますが、ちょっとした意識をするだけで、変化を感じられるポイントがあります。3つあげてみますね。
- 笑顔
- 相手に興味を持つ
- 挑戦しよう!
これは当たり前すぎることですが、無表情・険しい顔の人と笑顔・穏やかな表情の人。どちらの人に話しかけたいですか?それは断然、笑顔の人の方が話しかけやすいし、仲良くなりたいって思いますよね。でも、緊張していると顔もこわばりやすいです。むしろ、『イー』っと口角をあげて、笑顔の表情を意図してつくることで気持ちもほぐれます。まずは、スマイル♪スマイル♪
ちゃんと会話しなきゃ、次は何を言おうかな…というように力が入っちゃっているとき、じつは会話している相手ではなく、自分に意識が向いちゃっています。だから、相手の話を聞いているようでうわの空。会話はかみ合わず、話も当然続きません。まずは、相手にしっかり体も気持ちも向けて、その人自身に興味をもって話をじっくり聴きましょう。自分が何を話そうか??とあせらなくても、落ち着いて相手に好奇心を寄せてじっくりと聞けば自然と、「それで?それから?」と話が広がったり、深まったり。会話も弾むことでしょう。話している内容が自分にはよくわからなくても、この人はどうしてその話を私にしてくれているのだろうとその人自身に興味を向けてみるのも会話をうまく進めるコツです。
「コミュニケーションの苦手を克服しようと、何冊も本を読みましたが変われません…(泣)」という声もよくお聞きします。誰からも好かれたい!人に嫌われたくない。という思いが強いと、ときに苦しくなります。でも、まずは1人から。自分にとって大切にしたい人、大切にしたい場のためであれば、思うようにならないことやうまくいかないことがあっても、自分から関わり続けられるはずです。あきらめないで挑戦しましょう!
コミュニケーションは、場数です!!
人見知りの私も『人の話を聴くことが得意』という自分の良さを活かし、人前で話すことも得意ではありませんでしたが、数々の失敗や恥ずかしい思いを乗り越えながらの今があります。コミュニケーション能力を磨く努力をし続けたことで、得られた沢山の方々との出会いとすばらしいご縁にあらためて感謝します。
今回は3つのポイントをお伝えしましたが、コミュニケーション能力はやり方を知って、実践することで誰でも高めていくことができます。コーチングアカデミーでは、コミュニケーションを高める知識と実践を体系的に、仲間と楽しく学ぶことができます。あなたが望む未来や人間関係を手に入れるきっかけとなりますように。ご縁ある方と、この春からご一緒できたらうれしいです。