大切なことをするために使う「質問」

今回のコラムは、自分(森田真佐男)に向けて書きます。なぜならば、自分に改めて言い聞かせたいことを題材にしたからです。コーチングの内容で言うと、「視点を変える」と「質問」の部分であり、言い換えると「目の前(今)のことだけじゃなく、先(未来)を見据えて考える」ということです。みなさまにとっても気づきや成長につながれば幸いです。

突然やってくるわかれ

住んでいる家の隣のおじさんが最近亡くなったのです。近所のおじさんではありますが、義母の叔父だったので親戚でもあります。僕たち夫婦の憧れの存在でした。享年90歳。5年前には、奥様の介護をしていました。おじさんが車いすを押しながら、お散歩する姿を何度も見かけました。おばさんが亡くなったあと、男1人暮らし。「ここが良い」と言っていたようで、息子夫婦のところで住むことは選択しませんでした。
 
掃除機をかける音がしたり、食事も作っているようですし、軽快に颯爽と自転車に乗って買い物に行く姿。「こんな風になっていたい」と会うたびに思わせてもらいました。本当に最後の最後の2週間程度前までは、普通に生活していました。家族の家で生活したのも、わずか4日。見事なまでに、「子どもたちに迷惑をかけない」を実践させた人でした。

先日、長男の方とお話しすることがありました。「本当に急にガタッときちゃって。母の時は、最期は苦しそうだったから、切なかったけれど、でも心の準備はその間にできていたんだと思う。でも、今回は本当に急で。だからね、まだ大丈夫とかって思っていないで、両親にできることしておいたほうがいいよ。本当に急に来るから。」

質問を自分に向けてする効果

こういう話はよく目や耳にしたり、この年になると知り合いが亡くなったりしているので、感じたりしたことはあるのですが、今回は家族のような、毎日のように空気を感じていた人だったので、いつもとはちょっと違った感覚です。今、僕は長野市に住んでいますが、実家は神奈川県にあります。コーチングでは、たくさんの質問を活用しますが、「視野を広げる」という観点から、自分たちがよく自分自身に投げかける質問があります。

  • 「今、両親が亡くなったとしても、後悔しない?」
  • 「何をしておけば、後悔しにくくなると思う?」
  • きっと、どんなことをしておいても、後悔はゼロにはならないでしょう。そうはいっても、何をしておけばよいのか?を考えて、それを実行していけたとしたら、後悔が減る可能性は高まります。
     
    私の場合こう言った質問は、子育てでも似たような質問を自分に投げかけています。

  • 「このままで、子育てに後悔はない?」
  • 「何をしておけば、子育てに後悔しにくくなると思う?」
  •   
    子育てだって、どんなことをしておいても、後悔はゼロにならないことはわかっているのですが、できる限り後悔しないようにするために、何をしておけばよいのかを考えて、それを実行したいと思っています。
     
    すごい無理な目標を立てるというよりは、「ささやかなんだけど、つい後回しにしてしまいがちなこと」「ちょっと気にかけて頑張れば、やれること」に目を向けることです。

    両親に対して、実際亡くなったら違うと思いますが、今の段階では「後悔することはほとんどない」と思っています。この質問を自分に投げかけるようになり、それを続けているからであると感じています。とはいえ、決めていることは「年に少なくとも3回は、実家に帰ること」なので、それをこの3月も実行します。
     
    子どもに対して、こちらは「あれやっておけば良かった」ってきっとたくさん出てきそうですが(笑)、ただ、この質問のおかげで、かなり子育てに参画する意欲がわいていると感じます。それでも、感情的に怒ってしまうことがあって反省の毎日ですが、先日は次女(年少)の幼稚園で初めての誕生日会。長女(小2)の時の誕生日会のビデオ、結構見返して成長を感じたりしています。なので、未来の自分のためにも、ビデオ撮影頑張ってきました!

    感情、行動、日常、人生を創る「質問」

    自分に投げかける質問で、「感情、行動、日常、人生」が変わります。セルフコーチングとも言いますが、ぜひ、自分に合った質問を見つけてみてください。
    もちろん、セルフコーチングだけではなく、周りの人にも活用してみてください。ちなみに、どんな質問が効果的?というのは、「実践-8 質問をクリエイトする」にあります。「質問を学ぶ」ってなかなかないことですが、だからこそ子育て・部下育て・自分育て等に、とても役立ちますので、お勧めの単元です。(コーチングアカデミーのカリキュラムはこちら)

    現在開催中のガイダンスセミナーでは、「質問」の大切さもお伝えしています。すぐに使える・活かせる簡単なコツも!お気軽にお申し込みください。

    この記事を書いたインストラクター

    森田真佐男(インストラクター紹介ページへ)

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