ユーモアとコーチングと私 -その3-
ご家庭で、子育で、お仕事で、様々なシーンで、ユーモアを意識して笑顔の時間がふえますように。
皆様の生活にコーチングをぜひ日常に。
もうすっかり秋ですね。もう冬を感じる日もあるこの時期は、PTA講演会等がある学校も多いようです。コーチングアカデミーの講師は、有り難いことに、講師としてお声掛け頂く機会も多く、私(森田真佐男)もお声掛けを頂いて、出向かせもらっています。
面白かった・楽しかった
先日も、ある小学校の先生及びPTA役員の方々に対して、講演させて頂きました。
「PTA役員だけでなく、もっと大勢の方々に聞いてもらいたかった」との嬉しいお言葉を何人かの方から頂きました。私が担当する講演会は、保護者の方だけのこともあれば、中学生と保護者に向けてお話しすることもあります。
ここからは中学生の感想です。この時は、「人付き合いがより良くなるヒント~すぐに使えるコーチング講座」でした。
こんな嬉しい感想をたくさんいただくのですが、書いてあるように私のセミナーでは笑いを盛り込んでいます。まさに「おやじギャグ」です。まさかの「おやじギャグ」に、「ウザい」と引きそうな年頃の子どもたちがなぜこんなに寛大なのか・・・と不思議に思いませんか?それは、講演会でこんな話をしているから、子どもたちは笑いを受け入れてくれているのです。
笑いの効能-1
上のアンケートをいただいた講演会の中でも、“笑いの効能”についてお伝えさせて頂きました。皆さんも今後、誰かの話を聞く機会、各種講演会・研修会・セミナーに参加する機会もあると思います。そんな時、せっかく時間も労力もかけて参加しているのなら、そこから何かひとつでも気付きを得て今後の役に立てたいとか、今後の自分自身の成長につなげていきたいと思う方も多いのではないかと思います。そういった方々に対して、知っていると役に立つお話をしたいと思います。
それは一言でいうと「笑いの効能」です。私たちは、何か新しい情報が自分の周りに入ってくると、感情的な抵抗が働いて、物事を素直に吸収できないということが起こったりします。ところが、「笑いながら、もしくは笑顔」で、その情報を受け取ると、感情的な抵抗が取れやすくなり、物事が腑に落ちやすくなってより吸収しやすくなるのです。笑いにはそんな効能があるのです。
笑いの効能-2
さらに「笑いの効能」はそれだけではありません。
あるTV番組で、学生に対してこんな実験が行われました。
試験勉強後に、両チームに試験を施しました。さて、どちらのチームの方が点数が高かったと思いますか?わざわざ、こんな例を出しているのですから、お察しがつくと思いますが、Bチームの方が点数が高かったのです。この実験から何が分かるのかと言うと、ペンを鼻の下に挟むと、いやがおうでも両方の頬が上がり口角が上がる。つまり笑顔の表情になるということです。そして笑顔になると、脳は何か楽しいことをしているのではないかと勝手に勘違いして、集中力や記憶力もUPしたりするということです。
こんな風に、吸収力、集中力、記憶力にも良い影響を与えてくれるのなら、笑顔で、時には笑って、情報を取り込まない手はないですよね(笑)
なので、私も講演会等では意識して、参加して下さった皆さんがより笑顔になってもらえるように日々奮闘しております。
「笑っていいよ」と伝えてあげること
以前、こんなことがありました。長野市内の中学校で生徒さんに対して丸2日間にわたってコーチングの授業をさせて頂く機会に恵まれました。その大事な一日目に私はこの「笑いの効能」について全く触れなかったのです。クラスも何となく重たい雰囲気の初日でした。そして迎えた二日目の冒頭で、私はこの「笑いの効能」についてお話ししたのです。
すると、どんなことが起こったか?もちろん二日目で授業に慣れてきたということもあったのでしょうが、なんとクラスの雰囲気が劇的に変わったのです。笑顔や笑い声の飛び交う、とても楽しい雰囲気に変わっていったのです。それ以来、私は、話の冒頭で「笑いの効能」について触れてから話に入るように心掛けているのです。
冒頭の中学生のアンケートの続き、1年生の男子からです。
- たしかに森田真佐男先生のいうとおりで、今日聞かせていただいたことをすれば、いままで以上にほかの人との付き合いがよくなっていくきがしました。先生はこういうことをもっと言う機会をふやしていけば、今日聞いたようなことでいい気もちになれる人が増えると思う。がんばってほしいです。
若干13歳の男子に、大きく励まされました。先生、頑張ります!
有り難いことに、今月も来月もご依頼を頂いている学校がありますので、「笑顔の効能」も含めて、大切なことをしっかりとお伝えしてきたいと思っています。私自身も今からとっても楽しみです。
ちなみに、アンケートは「面白かった!」「楽しかった!」と多くの生徒さんが書いてくれるのですが、大半が声に出して笑ってくれているわけではありません。なので、アンケートを見ると、そのギャップに驚くこともあります(苦笑)。
外部から講師がきたときには真面目に聞かないと、と思っているし、初対面なので警戒もしていると思うのですが、声を出して笑ってもらえる日が来たら嬉しいです。