学びの場に仲間がいるヨロコビ
ひとりで勉強することもできますし、仲間と学びあうこともできます。どちらにも良い点があるとおもうのですが、仲間と学びあうことって素敵だなぁと改めて思ったのでコラムにしました。
1人では磨かれないこともある
「コミュニケーション力アップの“フィットネスクラブ”です」とコーチングアカデミーの授業のことを説明することがあります。『コミュニケーション力』って、残念ながら「知識」だけでは身に付きにくいものだと感じています。泳ぎ方を身につけて泳げるようになるまでを考えるとイメージしやすいと思います。泳げるようになりたいと思って、泳ぎ方の本を読んでも読んでも、畳の上で泳いでいる真似をしてみても、水に入ってみないと泳げるか泳げないかもわかりません。つまり、「実践」が大切になります。
ただ、「そうだよな~、やっぱり実践しないと!」と思っても、うまくいかないケースも多々あります。私自身、人間関係に悩んだ時期が長く、「人に会いたくない・・・」という時期がありました。でも、そうやって引きこもっている期間が少し続くと、「いや、このままではいけない。人に会いに行かないと」と思って、頑張って人がいるところに行くわけです。頑張って話しかけてみて、頑張って話を続けようとして・・・。疲れました。そうして、「やっぱり、私は人と会うのが向いていないんだ」と、自己嫌悪になってしまうこともありました。
「基礎を学んで、繰り返し練習」
今、私は自分の経験も踏まえつつ、「コミュニケーション力は、体の筋肉と似ている」と伝えさせていただいています。
筋力トレーニングでも基礎を学ぶことがないと自己流になってしまい、良い筋肉がつかなく、逆に体を壊してしまうことがあります。コミュニケーションも自己流にがむしゃらに努力すると心が壊れてしまうことも考えられます。そこで、やはり「基礎を学ぶ」×「繰り返し練習」がとても大切になります。自己嫌悪になってしまっていた過去の私は、まさに、この「自己流にがむしゃらに努力をしていたんだな~、だからうまくいかず、逆効果になってしまっていたんだな」と分析できます。
基礎を学んでから、繰り返し練習することで、もちろんうまくいかないこともありますが、うまくいく、心地よい関係でいられる人や場面が、どんどん日に日に増えていきました。コーチングアカデミーの授業は、まさに「基礎を学んで、繰り返し練習」する場所。フィットネスクラブです。それこそ、スポーツクラブのフィットネスは、みんな汗をかいて、女性もすっぴんに近い状態になったとしても、繰り返し練習します。
そういうことをして良い場だからです。うまくいかなくても、うまくいくようになるために練習する場所として、コーチングアカデミーの授業を活用してもらっています。
「人」は「人」で磨かれる
さて、みなさん、ご存知でしょうか?世界で一番硬いと言われる、ダイヤモンド。ダイヤモンドの原石は、私たちが知っているキラキラと輝くものとは違い、磨いたり、そのカットの仕方でキラキラと輝いています。でも、世界一硬いダイヤモンドは何で磨いたり、カットしたりするのでしょうか?普通ののこぎりでは、歯が折れてしまいます。だとしたら、何かと言うと、そう、ダイヤモンド。ダイヤモンドは、ダイヤモンドでしか磨かれないのです。そこで「人」は何で磨かれていくのでしょうか?人は人との関わりで磨かれていくのだと言われています。
まさに、コーチングアカデミーの授業では、「人」は「人」で磨かれるんだなって思うことが多々あります。
そういうことをして良い場で、仲間と一緒に授業を受け、グループワークをし、休憩時間にはお互いのちょっと気になっていることや頑張っていること、最近うれしかったことなんかを話したり、聞いたり。仲間がいるから学びが深まり、繰り返しの練習もかさなって人として磨かれていくと感じています。
先日、今年度の授業が始まり、「基礎1」の授業を担当させて頂きました。
(コーチングアカデミーのコース・カリキュラムはこちら)
生徒さんからは授業の後にこんな感想をいただいています。
というように、周りの人がいることでのメリットを感じている人がとても多いのです。一応、「授業の内容も、良かったんですよ。」と付け加えてくれますが(笑)、人と話すことや言葉にすることに価値があるって思ってないことが多いので、きっとそれに驚くのだと思います。学びの場に仲間がいることは効果もありますが、何よりヨロコビがあるんだなと再認識しました。
これからも、刺激し合える、磨き合える仲間との出会いの場としても、コーチングアカデミーを長野県内で続けていけたらと思います。