大人も読もう!『君たちはどう生きるか』
夏休みの宿題といえば、自由研究と読書感想文。この夏お子さんたちはこの宿題に楽しく取り組めましたでしょうか?…かくいう私(長野校インストラクター:田中優美子)も、読書はあまり好きではなかったので、子どもの頃けっこう苦戦した思い出があります(笑)。今は大人になってしまった私ですが、この夏1冊の本を開いてみたら、おどろくほどの気づきがありましたので、ご紹介させていただきますね。
君たちはどう生きるか?
少し前から、書店に行くと『君たちはどう生きるか?』この漫画や原作が、オススメのコーナーに何冊も並んでいました。「あれ?これって、なんで今また読まれているの?」ちょっと気になっていました。原作は、1937年に初版。日本は軍事主義に染まっていた時代。漫画が昨年の2017年に刊行されたことにより、また多くの人が手に取っているようです。
わが家では娘が小学生のころ、本好きな娘のために夫が、毎月欲しい本やおすすめの本をプレゼントしていて、『パパ文庫』なる本棚がありました。そこにこの本がありました。もちろん、これまで私は読んだことがありませんでした!せっかくだから、私も夏の課題図書として「君たちはどう生きるか」を読んでみよう!と、ページを開きました。
まえがきから、衝撃でした!!
以下、一部引用いたします。
~「君たちはどう生きるか」-かりに、教室で先生からこう質問されたとすると、
「はい」と、すぐ手を上げる人は、まず、ないでしょう。~略~「どう生きてゆこうか」と考えたり、「どう生きてゆくのが正しいのだろうか」と疑ったりするのは、人間が人間であるという証拠ともいえることなのです。~吉野源三郎著 「君たちはどう生きるか」ポプラ社
ストーリーは、中学2年のコぺル君の体験や友達関係・学校生活での出来事を通して、おじさんがどう生きていって欲しいか?のヒントを書き記した、『おじさんノート』として、まとめながら進んでいきます。
むむっ!子どもたちに対して、なかなかの質問。人間が人間であるという証拠か…
あー。私ももっと若いころからこの問いを持っていたのなら…。
さて、ここで質問させてくださいね。
自分らしい人生って?
「あなたは自分らしい人生を送りたいと思いますか?」
そう聞かれたとき、自分らしい人生を送りたいと思う人がほとんどではないかと思います。ではその「自分らしい人生とは?」ともう一つ質問を重ねると、すぐに答えられるでしょうか? 「はい。私はこんな生き方がしたいです!」と答えられたとしても、具体的にどうすればいいか方法がわからない…という方のほうが多いのではないでしょうか?おそらく自分の答えがないのでも、わからないのでもなく、いままで考えたこと・言葉にしたことがない。ということなんだと思います。私もそうでした。これだけの情報化社会の技術の中にあっても、検索してもでてこないし、残念ながらあなたが自分らしく生きる方法の答えは誰も教えてくれません。もちろん、そんなこと考えずに、『なんとなく』『たまたま』の流れに乗った生き方もできます。
コーチングアカデミーの授業では、『自分らしい人生ってなにか?』そして、その創り方を伝えています。とても大事なことの一つなのに、学校では学びませんでしたよね。では、自分らしい人生を歩むためにどんなことをするとよいのでしょうか?
目的や目標とあわせて自分の<個性>を知って言葉にしておくことで、人生のあらゆる場面で自分らしい選択ができるようになるので、ブレない自分軸を創っていくことができます。コーチングアカデミーでは「個性だし」という手法を用いて、個性:人それぞれの大切にしたいもの・ことを見つけることができるようになります。
成長の糧⇒自分らしさ
ひとり一人の個性が違うからこそ、その人らしい人生があります。そして、その人ならではの体験があるからこそ、その人らしい個性が育まれます。本の中のフレーズには、『つねに自分の体験から出発して正直に考えていけ』とありました。自分の体験をしっかり感じて、成長の糧に変えて自分らしさを見出していくこと。これって、ほんとに大事なことだな。と、いまのわたしにはとても響きました。こちら対象は児童向けですが、いつからでも遅くないです。今からでもどの年代に人が読んでもあなたの生き方のヒントが見つかるはずですので、おすすめです!