『何もしない』って思っているけれど

今年も梅雨の季節になりましたね。すっきりしないお天気が続くと、洗濯物が乾かない!と少しイライラするみっきぃです。こんな時は、コーヒーを飲みながら敢えてゆっくり過ごしてみます。だって天気は私の力で変えられませんから!(笑)気持ちの切り替えをして、次のやるべきことに向かうのみです。ということで、今回は私の反省のエピソードをご紹介します。

言わなきゃ出来ないという思い込み

私には2年生の長男と3歳の長女がおります。ある日、車にアクシデントがあり、帰宅が21時近くになってしまいました。帰宅道中、「帰ったらすぐに歯磨きさせて、寝かし付けないと‼」とシミュレーションしながら、家に到着。急いでリビングに向かうと、部屋は真っ暗。「あれっ?」そして寝室を振り返るとうっすらと明かりが点いていました。覗いてみると、2人で長男の布団に入り寝るところでした。

  • 私:歯磨きしたの?
  • 長男:したよ。あのね、ぼくね、Yちゃん(妹)の仕上げ磨きもしてあげたから。
  • 私:そう...、おやすみ。

あっけにとられて、返事もおろそかだった私。
なぜかって?!普段“言わなければ何もしない”長男が、自分の歯磨きだけでなく、妹の歯磨きもしてあげたなんて、信じられなかったんです。そして、そんな信じてあげられなかった自分を反省したのです。”言わなければ何もしない”というのは私の思い込みでした。

味方という存在になれていますか?

相手と信頼関係を築くには、“安心感”が必要です。そんな安心感をもたらしてくれるのが“味方”です。ではどうやったら味方になれるの?コーチングアカデミーではその答えの1つに「自分から信頼する」ということを伝えています。これは、「相手がこうだから信頼する・信頼できない」ではなく、相手がどういう状況でもあっても自分からすすんで信じるということです。例えば、2歳くらいの子どもって、なんでも自分でやりたがる傾向がありますよね。靴下や靴を履こうとするんだけど、結局できなくて最終的に泣き出すなんてことありませんか?この場面で「履くのを見守る+助ける」のか「どうせ出来ないから親が履かせる」のでは、子どもの成長は大きく変わります。どうせ出来ないからって履かせ続けていたら、いつまでたっても自分で履けるようにはなりません。逆に見守ってあげれば、失敗を繰り返しながら、いつか自分で履けるようになります。つまり、人は信頼されていると感じると、それに応えて成長するのです。私も長男が小さい頃は、見守ることができていたのに、いつしか成長し、一人でできることが増えてから、見守る⇒指示「~しなさい」に変わっていきました。息子が自分で“行動する”ことを信じていなかったのです。このまま息子を信じることなく接していった場合、長男の成長の機会を奪っていくことになったでしょう。それだけではありません。子どもの一番の味方でありたいのに、指示型で相手の考えや行動をする自由を奪ってしまっていたら“味方”どころか“敵”になっていったかもしれません。自分を信じてくれない人に“安心感”なんか感じてもらえるわけがありませんよね。

ちなみに“言われなければ何もしない”の“何もしない”って何?と、改めて考えてみたら「歯磨き、手洗い、習い事の宿題、洗濯物を出すこと」くらいでした(笑)長男、ごめんね。

成長を信じて待ってみる

テレビゲームやDVDを見ることが多い長男。「本を読んでほしいなぁ」と思う私(そんな私は読書が苦手)は、定期的に図書館に本を借りに行ったり(でも長男が借りるのはDVD)、低学年でも読める伝記の本を定期購入してみたりして、本を身近に置いてみたのですが効果なし…と、思っていたら、「今日ね、読書マラソン完走して、賞状とノートをもらってきた」と学校から帰るなり自慢げに見せてきました。どうやら最近、学校で休み時間の度に図書館に行き、本を読んでいるようなのです!図書館に通っている姿を想像するだけで、嬉しいです。

みなさんも、「最近指示することが多いな?」「相手が反抗的な態度をとる」と感じたら、それは味方になれていないのかもしれません。「人は成長する」と信じて少し見守ってみませんか?

この記事を書いたインストラクター

赤羽 未来子(インストラクター紹介ページへ)