出来事を経験に、経験を幸せに

あなたはいま。幸せですか?不幸せですか?また、あなたの周りの人はあなたから幸せに見えていますか?それとも不幸せに見えますか?
それはどうしてでしょうか?
「幸せ」と「不幸せ」をわけるたった1つの違いとは?私、田中が「コーチングを学んでよかった。」と思うことのひとつとして、『人生の幸・不幸は出来事ではなくて捉える視点なんだ』ということがあります。
そのことを、最近も日常で実感したエピソードがありました。今回のコラムで書かせていただきますね。

新年早々やってしまった、でも?

それは、新年の初登校日。高校生の娘から電話で、「いやー。いきなりやっちゃった。迎えに来て!!」と。
なにが起こったのかと一瞬ドキッとしました。

ケガをして出血が止まらず、急ぎ病院にて受診したところ、「足の親指 全治1か月半の骨折」と診断されました …。
あらら…。

そんな帰りの車中で娘が「いやーー。これで今年の厄はぜんぶ落ちたぞ!!と笑いました。
もちろん、痛かったと思います。これから大変だな~といろいろ不安に思うことも頭をよぎったと思います。

だから「あーー。痛いよね。しばらく不便だね。」とリアルに共感できます。(わたしも骨折経験者ですので…)

皆さんならこんな時、どんなことを考えますか?どんな言葉を発しますか?
「これで今年の厄は全部落ちたぞ!」と言いますか?
それとも「新年早々ついてない、今年はダメだ」と悲観的に話してしまいますか?

出来事と解釈

・新年早々ついてない
・運がわるい
・なんでこんな目に
・バチがあたったのかも…

などなど、ネガティブな捉え方をしても、暗―――い気持ちと自分はツイテない人。そんな自己イメージが刻まれるだけです。

立ち止まってみましょう。起こったこと、単純に事実は何でしょう?
そこにある事実は「足の親指 全治1か月半の骨折」とお医者さんに診断された。ということだけです。
『不便』もまた、事実ではなく、まだ実際に起こっていませんので勝手に想像しただけのことです。

「ツイテない、運がわるい、バチがあたった…」
これらは解釈・捉え方です。

娘の「これで今年の厄はぜんぶ落ちたぞ!!」も解釈です(笑)

もちろん、いつもポジティブでいるのがよい。
という事ではありません。
落ち込んだり、グチったり、イラついたりもするでしょう。
落ち込んだり、グチったり、イラついたりするからこそ、そのあとに見えてくるものもありますから
こういう時間も時に大切にしてくださいね。

でも、ひとしきりしたら気持ちや捉え方を変えてみることおすすします!

経験から幸せを得る捉え方

たとえば…
たった一本の指の先を痛めたことで松葉づえがなければ歩けなくなります。

家の中の移動ですらひと苦労。ましてや、通学は大仕事です!
でもそれにより

  • 健康であることのありがたさを知る
  • 体の不自由な方の気持ちがわかる
  • 周りの人やお友だちの声掛けや優しさを体感できる
  • この経験があったことによって普段あたり前なことに感謝できたり、思いやりの力がアップしたりするかもしれません。そうだとしたら…この出来事もマイナス=不幸ともいえませんよね。どんなことでもプラスとマイナス両方の見方・捉え方ができます。

    「幸せ」と「不幸せ」をわけるたった一つの違いとは?出来事(事実)に対する捉え方にあります。
    両方をバランスよく見て、自分にとってよりよい見方を選んでいきたいです。

    私たちは、現在進行形で生きていますからいろいろなことがありますよね。今このコラムを読んで下さっている前にもひとそれぞれ様々なことがあったかと思います。ぜひ起こった出来事を、あなたにとってより良い人生を作るための捉え方をしてもらえたら幸いです。
    あなた自身を幸せにする(幸せだと思える)のは、あなた自身が生まれながらに持っている力でもあるのです。

    この記事を書いたインストラクター

    田中優美子