ついに来ました!子どもが習い事を嫌がる日

「やりたくない」が続く日々

やりたくない、そういう日が何回か続きました。長女、小学1年生。学習系の教室に通っています。個別レッスンのことが中心だったこれまでに対して、最近は2人とかになることがあるようです。必ず1対1が約束されているわけではないので、親の目から見れば、他の人がいるのは仕方がないことと割り切れるのですが、子どもには子どもの想いがありますね。それが娘は嫌なようでした。とはいえ、レッスン中もやる気がない態度が増えているようで、宿題もあって、親の目から見てもなかなか大変そう。私のほうから「もうやめる?」を問いかけることも増えていました。

そして、先日もレッスンが2人だとわかると、雲行きが怪しくなり、泣きだしてしまいました。
私:「土日のレッスンに振り替える? 」
娘:「イヤッ。」
私:「今日レッスンやる?」
娘:「・・・(無言。)」

このときは、結局「いつもより早く迎えに来て」の娘からの条件を受け入れる形でレッスンに入ってくれました。その時はレッスンがちゃんとできたわけです。でも根本的には解決してないですよね。皆さんならこんな時どうしますか?

「やりたくない」に向き合ってみよう

一旦、私の出来事を離れて、「何のために習い事をするのか?」について考えてみましょう。例えば、英語だとしたら、英語が好きになって、外国の人とも会話ができるようになったらいいなって親が思っていたとします。
でも、子どもはいつの間にか、「やりたくない・いきたくない。」となってしまい、どんどん英語が嫌いになっていきます。そうであるとしたら、一旦離れるとか、やめてしまった方が良いこともあるわけです。「継続は力なり。」確かにそうは言うものの、もっと嫌いになって、無理やりやらせて、親子関係が悪化するならこのときはやめてしまった方がいいとも考えられます。
「他にも、英語を好きになる方法はたくさんあって、習い事をする、今通っているところに通い続ける、それ以外にも選択肢があるはず。」
今やっている、その一つの方法が合わないだけで、英語が嫌いになるのはもったいないわけです。
では、こんな時、コーチングの観点を使ってどうやって子どもと向き合えばよいでしょう?

ポイント1「本人の意思で選択させる」
お子さんの年齢が話しあって、少し考えられるようになった頃だとしたら、「本人の意思で選択させる」ことを大切にしてみましょう。『習い事、やりたいか、やりたくないか。 やりたいなら、どうしてやりたいのか?何のためなのか?』丁寧に聴いて、子どもの言葉で表現してもらいます。
※コーチングアカデミーでは『目的だし』という手法の中で学びます。

大人も子どもも、目の前のことがいっぱいいっぱいになっていると、何のためにやっているのか見えなくなって、やっつけ仕事になって、イヤイヤやることになってしまいがちです。
そんな時だからこそ、「やりたいのか、やりたくないのか?」自分自身に問いかけてもらう時間を作りましょう。さらにそれはどうしてなのか?何のためにその時間を使うはずだったのか?一つずつ丁寧に紐解きながら、自分と会話しながら自分の中にある答えを探していきます。自分自身の言葉にしてもらうことが大切です。

私の事例に戻ります。
私:「嫌ならやめていいんだよ。●●ちゃん(娘)がそんなに悲しい想いをするなら、続けなくていいんだからね。」
娘:「続ける」
いつもはそこまででしたが、昨日のレッスンのあとは違いました。
私:「どうして続けたいの?」
すると、
娘:「だってね。3年生とか6年生とかになったら、勉強がもっと早くやらなきゃいけなくなるんだよ。だからね、今からその時のためにレッスンやっておいた方がいいんだよ。」
そういうと、こう続けました。
娘:「ママ、さっきはゴメンナサイ」

娘がレッスンを続けたいと言っていた理由、本人自身も、感覚的に続けた方が良いと思っていたことを、きちんと言語化できた瞬間でした。

ポイント2「選択を応援してあげる」
自分自身で言葉にすること、選択をすることはとても大切です。その大切な決断を近くにいる存在だからこそきちんと応援してあげましょう。

私は娘にこう伝えました。
「うん、じゃあ、●●ちゃんが3年生とか6年生とかになって、勉強がもっと早くやらなきゃいけなくなる時に困らないよう、ママも応援するからね」

自分で選んだ選択を応援してあげることで、

  • 『イヤなレッスンに無理やり行かせたがる母』
  • から、

  • 『自分のやりたいことを応援してくれる母』
  • になれたわけです。

    「やりたくない」にきちんとむきあってあげるために

  • 『相手の言葉で理由を聞き出す。やりたい理由があればそれも言葉にする』
  • 『子どもが自分で出した選択を応援してあげる』
  • まずは、この2つ実践してみてはいかがでしょうか?
    習い事について子どもとの向き合い方に、悩んでいる人が少なくないと思いましたので参考になればと思います。

    この記事を書いたインストラクター

    森田舞(インストラクター紹介ページへ)