高いところ、遠いところから声かけてませんか?

「気持ち」と「内容」がセットで届いているでしょうか?

皆さんはお子さんに何かお願いしたり、注意や叱るときに「目線の高さ」について注意を払ったことはありますか?

実際我が家でもある話なのですが
「そろそろご飯だからおもちゃ片付けてね。」
「さぁ、保育園行かなきゃだからお着換えしようね。」
そんな子どもへのリクエストが飛び交うわけです。また、それがいつまでたっても実行されないと、
だんだん
「おもちゃ片付けてって言わなかったっけ?今何の時間?」
「お着換えどうしたのかな?保育園いけないぞぉ?」
になってきます。

怒られていると思われているかも?

ちょっとだけ考えてみてください。
おとなの身長を160センチ~180センチぐらいだったとして、
お子さんは立っていても100センチそこそこ。
つまり50センチ以上離れています。お子さんが座っていれば1メートル以上。
みなさん、1メートル以上高いところから、声をかけられ続けたらどうですか?
ためしに誰かにイスか何か立ってもらって、1メートル以上も上から声をかけられてみてください。

怖くないですか?寄り添ってもらえている感じがしないと思わないですか?
だとしたら子どもにはみなさんの声掛けが本当に上のように聞こえているのでしょうか?
「おもちゃ片付けてって言わなかったっけ!今何の時間!」
「お着換えどうしたの!保育園いけないぞ!」

って聞こえてはいないでしょうか?これ、「内容」は伝わったかもしれませんが「気持ち」は間違って伝わってますよね。
もったいなくないですか?怒っていないのにかなり、強い口調で言われている感じが、子どもからすればしますよね。当然子どもからかえってくる反応は?
「わかってるよ!!!」
ですよね。そして口喧嘩、もしくは親が一方的に怒る。何となく想像できてしまう光景です。

目線の高さを合わせるところから

お子さんに声をかけるとき、お願いするとき、何かを教えるときは、目線の高さを合わせましょう。自分が膝をついて、もしくは同じようにテーブルに並んで、相手と同じぐらいの背の高さにして、伝えましょう。そうすると相手の目も見えますから、伝わっているかなというのがこちらもわかります。

これって、一見テクニックのように見えますが、みなさんはどう思いますか?テクニックとして知っていれば必ずできるものでしょうか?
これを実践するには相手(子ども)のことを思いやる心のゆとりが必要です。相手にはこういう形でいったらきちんと伝わるって、それがきっと(未来の)相手のためになると思える相手に対しての心配りが実は一番大切なのではないかと思います。ちなみにこれってビジネスの人材育成でも効果的で使われているって知っていました?
コーチングアカデミーではもちろんコーチングのテクニックも教えますが、なんでそれが必要なのか?どういう心の状態であればれができるのかもただ教えるのではなく一緒に考えていきたいと思っています。

だって知っていると使えるは違うのですから。

この記事を書いたインストラクター

福盛二郎(インストラクター紹介ページへ)