ユーモアとコーチングと私 -その1-

ご家庭で、子育で、お仕事で、様々なシーンで、ユーモアを意識して笑顔の時間がふえますように。
皆様の生活にコーチングをぜひ日常に。

「学校行きたくない」って言われたら?

先日のわが家の実話です。
子:「テスト行きたくなーい!」
母:「よし!
母が替え玉で行くか?」
子:「それ、こわ〜い(泣) やっぱ、行く〜〜。」
母:「はい。いってらっしゃーい。」
と、無事送り出すことができました。子どもは笑って学校に行きました。

子育て中のご家庭で、子どもさんからこんなふうに言われた経験はありませんか?
「今日、学校に行きたくない…。」

困ったの矢印は自分?子ども?

そんなとき、親としては『ドキッ』として“困ったな。どうしよう?何かあったのかな?”
特に熱があるとか、病院に連れていくというのではなさそうだとしたら。
体調は大丈夫、単にテストが嫌でしぶっているだけじゃないか、そう思いだしたら他にもいろんな心配が沸いてきます。
今日の自分の仕事やスケジュールが気になったりしていませんか?
「どうするの?行くの?行かないの!?連絡もしなくちゃ!」と深刻に、険しい顔で詰め寄っちゃったりするかもしれません。その心配事は子どもに向いているでしょうか?いろんな心配事は、気が付くと困っているのは子どもさんの事ではなく、自分がどうするかに矢印がいつのまにか替わっていませんか?あなたの気持ちは『ドキッ』から『イラッ』になっていることはないですか?

嫌だなをユーモアで。

先ほどのわが家の話も、
「そんなこと言ってないで、さっさと支度したら?」
「テストなんて誰だってイヤなもんよ!」
そんなふうにも返せたかもしれません。

でも。こんなときほど、ひと呼吸してゆったりとした気持ちで受け止めてみることをお勧めします。気持ちがゆったりすると、子どもの目線に立つ余裕が出てきます。
「そっか、(あなたは)行きたくないんだね。」
まずは受け止められました。

でも親の立場の自分としては学校に行ってもらいたいわけです。学校に行ってテストを受けてもらった方が良いと思っているわけです。自分ではなく子どものために。子供の抱えている不安が誰しも通る道ならば、背中を押してあげられる方法はないだろうか?嫌な気持ちを少しでも軽くしてあげられる方法はないだろうか?視点を変えてあげられる方法はないだろうか?受け止められて、気持ちがゆったりできたからこそ、考えられます。

コーチングとユーモアと私
“嫌だなをユーモアで軽くしよう!”
母:「よし!母が替え玉で行くか?」
勝手にこのセリフを言われた後の子どもの気持ちを考えてみました。
(お母さんが…替え玉”って(笑)。もう、人が真剣に悩んでるのに・・・。)

(悩んでるのに・・・。もう。あれ?なんでそんなに嫌なんだっけ?)

(テストの点が悪いとみっともないから?あれ、お母さんが替え玉した方がみっともない(笑))

(それに、さすがにはお母さんよりはいい点になるだろう。
あれ、悩んでるのばかばかしくなっちゃった。)

だから笑って出掛けていったのかなと。

もちろんいつでも、笑える状況じゃないと思います。でも、同じ状況でも笑いやユーモアの視点があれば、状況をゆったりした気持ちで見て、わざわざ問題や悩みとして捉えずに、進んでいけることもありそうです。日々のコミュニケーションにユーモアを味方につけてみませんか?

この記事を書いたインストラクター

田中優美子(インストラクター紹介ページへ)