ビジネスの現場は日々忙しさに追われ、ついつい結果や自分の価値観だけを押し付けてしまいがちです。忙しいからこそ、時間がないからこそ、信頼関係を作りたくさんの会話ができるようにきちんと聴くことが大切です。

最近失敗が続いた部下が・・・(職場の会話)

[部下]「実は・・・、会社を辞めたいのですが。」 最近失敗が続いた部下が、深刻な顔をして声をかけてきました。この失敗をカバーするために、大変だった上司。失敗を怒ったまま、そのときからあまり話をしていない様子です。

この相談を受けた上司の対応
  • 対応A:何を言ってるんだ! あんな1回のミスで。
    しかも、つい最近の話だぞ。逃げるんなら、どこの会社へ行っても同じだ。
    無責任すぎるんじゃないか?
  • 対応B:辞めたいと思っているんだね。
    原因となっているのはどんなことだろうか?
    時間を取るから、ゆっくり話を聞かせてくれないか?
  • プラスの効果

    対応Bを取った時には、今一度自分と向き合う余裕ができます。自分に何が足りないか考える心を整えることができます。また上司が寄り添ってくれている安心感から、次第に失敗しないことではなくどうしたらうまくできるのかを考えられるようになります。

    [部下]「課長、これからミスをしないために、気をつけるべきことを教えてください」

    責任感や向上心がある部下だからこそ、失敗により「辞めたい」という発言があります。辞めたいの背景にある部下の気持ちに寄り添うためにもきちんと聴く時間を作りましょう。部下を辞めさせてしまえば、仕事は今より滞ります。これまで一緒に育ってきた部下にきちんと寄り添うことで、この人のものとで働きたいという気持ちを沸き起こすことができ、部下もあなたもより良い成果が手に入れることができるはずです。