スクールの想い | コーチングアカデミー長野校 誕生編

2007年春に1期目をスタートしたコーチングアカデミー長野校。翌年には松本校も開校し、笑いに満ちた授業が繰り広げられている。そんなフレッシュなパワーを全開にして長野の「元気のもと」を作り上げているコーチングアカデミー長野校とは、どんな学校なのだろうか。なぜ長野に開校したのか? 思い描く学校像は? 講師としても活躍する森田真佐男・舞さんに話を聞いた。

コーチングアカデミー長野校 誕生編

「大人が仕事や生活を楽しむ姿は、子どもの未来も照らすはず」
  大学を卒業後、企業への就職やオーストラリアでのワーキングホリデーを経て、舞さんの故郷・長野市へと拠点を移したふたり。社会で活躍する先輩として、地元の中学・高校で「働くこと」「起業すること」をテーマに講演する機会が何度かあった。
 だが、その時生徒たちから聞こえてきたのは「仕事は大変そう」「大人になんてなりたくないし、働くのも嫌だ」というマイナスのイメージが大多数。「そんな意見を聞くにつけ、少し悲しい気持ちになった。どうしてそう思うのかと考えました。…もしかしたら、大人が仕事や生活を楽しんだり夢に向かって勉強したりする姿にもっと触れていれば、子どもは明るい未来像を描きやすいのではないか」。子どもの言葉はそれからの行動を促す大きなきっかけとなった。

「人が成長するには、学びの場が欠かせない! その気持ちが原点」
 「ちょうどその頃、私自身は起業家支援や街づくりに関心がある時期で。魅力的な街には、魅力的な人が集まっている。街やコミュニティが元気になるためには、人がイキイキとしていることが必要なのではないか思っている時でもありました」。だから、人が前向きに何かに取り組める場・学べる場づくりに焦点を定めるまでそう時間はかからなかった。「長野にそういう場所がないなら、私たちで作っちゃえ!って(笑)。そう思った時期と、コーチングアカデミーとの出会いの時期とがうまくリンクした。そこからは、何かに突き動かされるようにただひたすらに走りました」。

「行き詰った時に目にした広告。きらめく予感がそこにあった」
  真佐男・舞さんは、社会保険労務士としての顔ももつ。企業の人事や労働相談などを専門に扱う仕事。「税理士や会計士はお金に関する仕事だとすると、社労士は人を相手にするお仕事。それなら、専門的にカウンセリングを学ぼうと、当時長野で行われていたキャリアコンサルタントの講座に通い始めたんです」と真佐男さんはいう。講座を修了した時「人とのかかわり方をさらに学びたいと思った」。
  しかし、長野周辺ではほかに思うような勉強ができる場所がない。悶々とした日々を過ごす中、たまたま雑誌に知り合いが取り上げられる機会があった。何気なくほかのページを繰っているうちに目に入ったのが、大都市だけではなく地方にも拠点があり、社労士の資格を持った講師も活躍しているコーチングアカデミーの広告だったのだ。「その時、長野にこの学校ができたらどうだろう?って、思いついちゃったんです!」。舞さんのひらめきは、名古屋で行われた説明会会場へとふたりの足を運ばせた。

「心の中のモヤモヤがすべてクリアに。求めていたコーチング像と出会えた瞬間
そこでの佐藤広康理事長の言葉は、ふたりの意欲をかきたてるのに十分だった。「病気になる前、つまり“未病”の状態にある人が、良い行動をとれるよういかにしてサポートするか、それがコーチングのスキルです」。
この説明を聞いたとき、今までのモヤモヤがすべてクリアになった気がした。「原因はわからないけれど、自分の心との付き合い方や、人との関係がうまくいかないときがある。キャリアの問題で悩む人もいる。コーチングでそんな人たちが元気になってくれたなら…、きっとみんな人生を楽しめる!」ふたりの胸に去来するのは、そんな思いだったという。だから、初めは舞さんひとりで学ぶ予定だったコーチングを2人で学ぶことにした。もちろん、学ぶための資金は倍になる。だが、それだけ価値のあるものだと確信したのだ。ここから2人の奮闘が始まった。

「苦労した分、待っていてくれる人がいる。人の笑顔を見たいから頑張れた」
 コーチングアカデミーで、学び始めたふたり。当時はもちろん長野校などなく、アカデミー独自の「乗り入れ制度」を使い、東京と名古屋に通って必要なプログラムを受講した。費用を節約するため新幹線ではなく高速バスを利用したり、時にはマンガ喫茶に宿泊したり。そんな苦労を重ねながらも、本当に長野という地方都市で受け入れられるのか不安がつきまとったという。それでも、頑張れたのは待っていてくれる人がいるという強い信念。子どもたちの笑顔、大人たちの輝きを見たい一心で、ふたり切磋琢磨しながら勉強した。そして、長野校開校へとこぎつける。

「笑いが絶えない教室は、大人の放課後みたい。生徒同士でいいネットワークができている」
 「今思えば、こうして長野校を開校できたのも、周りの人々の支えやアドバイスがあったからこそ。人との出会いのありがたみを実感しています」。そんな良い出会いに育まれたふたりは今、コーチングを通じた受講生のネットワークも生み出すお手伝いもしている。同じ目的を持つ人同士、授業が終わった後の話も絶えないようだ。「コーチングアカデミーの教室は、まさに大人の放課後。生徒さんの間で刺激し合う相乗効果が生まれて、いいネットワークが形作られています」。