実践! コーチング事例
コミュニケーションには「絶対これが正しい」といった答えがありません。なぜなら相手によってその方法が異なるためです。しかし、対応によっては状況が悪化したり関係がこじれたりするのも事実。そんなときにコーチングのスキルをあなたが学んでいれば、その結果も変わってくるはずです。
ケース1 親子の会話
「もうピアノ行きたくない。やめる!」子どもにせがまれてはじめたピアノ教室。ある日、学校から帰ってきたら突然やめたいと言い出しました。どうやら怒っているような、泣いているような感じもしますが・・・。
対応A
あなたがやりたいって言ったから始めたんだよね。ピアノも買ったし、いろいろ揃えたのに。今まで練習だって頑張ってきたじゃない。もったいない!
対応B
そっか、やめたいと思ったんだね。何がそう思わせたのかな?? そういえば、やりたいって思ったときの理由は何だったっけ?
気づきのポイント
子供の自主性を尊重しようと始めたことなのに、やめると言われたら、寂しかったり、残念になったりします。出費も無駄になると思うと悲しいですね。けれど、ここはその気持ちをグッとこらえて横に置き、子供なりの考えや想いに耳や心を傾けてみると、子供自身で問題に気づき、それを解決してもう一度前向きに考えてくれることもあります。
プラスの効果
→「私、保育園の先生になりたかったんだ! もう一度がんばる!!」ケース2 職場の会話
「実は・・・、会社を辞めたいのですが。」最近失敗が続いた部下が、深刻な顔をして声をかけてきました。この失敗をカバーするために、大変だった上司。失敗を怒ったまま、そのときからあまり話をしていない様子です。
対応A
何を言ってるんだ! あんな1回のミスで。しかも、つい最近の話だぞ。逃げるんなら、どこの会社へ行っても同じだ。無責任すぎるんじゃないか?
対応B
辞めたいと思っているんだね。原因となっているのはどんなことだろうか?
時間を取るから、ゆっくり話を聞かせてくれないか?
時間を取るから、ゆっくり話を聞かせてくれないか?
プラスの効果
→「課長、これからミスをしないために、気をつけるべきことを教えてください」
ケース3 友人との会話
「今の会社を辞めて留学したいと思っているの」学生時代の友人と久しぶりの再会での会話。少し会わない間に、自分よりも良い環境で生活しているように感じます。自分には変化がないのに、ずいぶん変わったみたいな気がして・・・。
対応A
え~、英語話せるの? お金はあるの? 帰ってきてから仕事みつからないかもしれないよ。今の仕事だっていい仕事じゃん。私はやっぱり日本がいいな~
対応B
そっか、それはいいね!留学したらどんなことしたいのかな? 帰ってきたときにはどんな自分になってるんだろうね? そんな夢って素敵だね~☆
気づきのポイント
人の話を聞くときに、返事がマイナスばかりの人っていませんか? グチがグチを呼び、話は暗い方向に。時には不幸合戦が始まってしまうこともあります。そんな会話では幸せは遠のくばかり。いつの間にか、周りに友達がいなくなってしまう恐れもあります。周りに人が集まる人は、相手のプラスな部分を見つけて一緒に喜んでくれる人のはずですよ。






