視野の広さで「幸せの先取り」を

ついつい、マイナス方向にばかり目が向いてしまう方へ、今の生活から少しだけ視点を変えることを意識するだけで感じ方が大きく変わるそんなことを感じていただくためのコラムです。

教えてもらった『幸せの先取り』

もうすぐ3歳になる次女がいるんです。とてもかわいいんです。最近、だいぶ話ができるようになった姿がいとおしいんです。

2人でお散歩に出かける時、家を出た瞬間。
「パパ、たのしい~」
そのたびに、
「まだ何もしてないじゃん」と心の中でツッコミを入れるのですが、そのあと楽しそうに歩いていく姿を見て、こちらも楽しい気持ちになります。

そしてさらには、何かを食べる前に言うんです。
「パパ、おいしいね~」
そのたびに、
「まだ食べてないじゃん」とここでもまた心の中でツッコミを入れるのですが、そのあと美味しそうに食べる姿を見て、こちらも美味しい気持ちになるんです。
 
こういう姿を何度も見るので、この光景をいつしか『幸せの先取り』と名付けてみました。

  • 楽しいという視点を持って見るから、楽しい面が見えてくる。
  • 美味しいという視点を持って食べるから、美味しい面が見えてくる。
  •  
    つまり、どこを見ようとするかによって、感情・行動・現実が作られることがあるということです。

    プラス・マイナスのそれぞれを見る

    目の前にケーキがありました。
    「うわ~、美味しそう~」と思うのか、
    「あー、食べたいけど太っちゃうよな」と思うのかでは、
    目の前にケーキがある現象は同じでも、得られる感情が変わってきます。
    あなたは目の前にケーキがでてきたらどんなことを思いますか?
     
    物事には何事にも「プラス面」と「マイナス面」があります。
    どちらを見るのかは、その人の癖があります。よく言う「プラス思考」「マイナス思考」というものです。
    「プラス思考になりたい」「ポジティブになりたい」という相談も少なくありません。
     
    しかし、プラスだけしか見えないのも困りものです。なぜなら、マイナス面には、リスク管理や改善・最善策を考えるのにはとても役立つことがあるからです。ですから、コーチングでは「プラス思考・ポジティブ」のみではなく、「マイナスもプラスもどちらも見れる」=「視野の広さ」を目指します。この「視野の広さ」についてはコーチングアカデミーの授業の中のさまざまな単元に含まれています。
    特に

  • 「体得1 人間力・視野とは」
  • 「体得2 視野を広げる」
  • の単元でより深く学びます。コーチングアカデミーのコースカリキュラムはこちら
     
    傾向として、大人になればなるほど、「プラス面」を見るのが苦手になる人も少なくありません。また、「何も考えていない楽天家」って思われてしまいそうだと思う人もいるかもしれません。

    でも、視野を広く持つことができて、プラスもマイナスも想像できた上で、どちらをより見ることが今の自分にとって幸せなのかを考えて選択することができたとしたら、ただの楽天家ではありません。
    苦しいことばかり見ていて行動が止まってしまうことも少なくなります。
    気が付くとマイナスの面にばかり目が行ってしまう癖のある方、
    プラスの面とマイナスの面、両方共をバランスよく見れるようになることを目指してみませんか?

    日常から学びましょう

    という私も、マイナスばかりを見る癖がついた大人の1人。そんな自分だからこそ、子どもたちから学ぶことがあります。

    前述の次女、お姉ちゃんのカチューシャを付けて「かがみ、見る!」って大きな鏡に向かっていきます。
    すると、まだちゃんと見ていないのに言います。
    「かわいい~」
    彼女は自分で自分を幸せにできるチカラを持ってますね(笑)。

    こうやって、子どもに視野を広げてもらっています。
    楽しい・面白い・幸せ・充実・子どもたちは子どもたちならではの視点や発想でプラスの感情をわき起こすことのできる達人ですね。

    この記事を書いたインストラクター

    森田真佐男(インストラクター紹介ページへ)