昼間にビールはアリですか?

気がつけば2017年も残りわずか。いつにも増して多忙な日々を送られている方も多いのではないでしょうか。わたし個人としては、忙しいときほど心に余裕を持つことを心がけています。今回はそのお話を…。

ほっこりしたり、イラっとしたり

皆さん、こんなことはありませんか?
同じ出来事なのに、ほっこりしたりイラっとしたり…。

例えば、家の外から子どもたちの声が聞こえてきたと想像してください。『ほほえましいなぁ…』と感じる時もあれば、『うるさいなぁ…』と感じる時もある。同じ出来事なのに感じ方が違うのはなぜでしょう?

それは自分の心の余裕が違うからです。心に余裕が有るときは『ほほえましいなぁ』と感じることも、心に余裕が無いときは『うるさいなぁ』と感じてしまう。言いかえると、心の余裕の多い少ないが他者に対する感情や接し方に影響するということ。

だからこそ私はこの『イラッ』という感覚には敏感でいたいと思っています。なぜなら、私にとって『イラッ』は心の余裕が少なくなったサインの場合が多いからです。

心の栄養とは

心に余裕が少なくなったら、心の余裕を増やすことをします。そのための方法の一つに「心の栄養を取る」という考え方・方法をコーチングアカデミーでは伝えています。では、『心の栄養』とは何でしょう。

体の栄養については、子どものころからたびたび耳にしてきたと思います。家庭科の授業で「三大栄養素とは…」などと勉強した経験がありませんか?
一方で「心の栄養」についてはどうでしょう。そんな言葉を初めて聞いたという方もいらっしゃるかもしれません。

かつての私もそうでした。

『心の栄養』とは、その人の心を満たしてくれるもの。嬉しい、楽しい、美味しい、癒される、充実するなど、その人の心にプラスの感情をひきおこすもの。

何が「心の栄養の源」になるかは人それぞれ違います。

私の例をあげると…

  • コーヒーの香り
  • 牡蠣料理
  • 諏訪湖の夕焼け
  • 青空を行く白鳥の群れ
  • 大きなお風呂で手足を伸ばした瞬間
  • 映画を見ること
  • 好きな音楽を聞くこと

etc.
これはほんの一例で、多種多様にあります。

皆さんもぜひご自分の「心の栄養源」は何かを考えてみてください。ご自分の「心の栄養源」が分かったら、その栄養を取ることをお薦めします。

そこで、心の栄養をとる時のポイントを一つ。「心の栄養」を取るときに『後ろめたさ』を持たないということ。世の中には、自分の心を優先して満たすことを『後ろめたい』と感じてしまう方たちがいます。例えば、子育てまっただ中のお母さんや、多忙な部下を抱える管理職の方たちです。家族や部下のために自分を後回しにするのが当たり前になっている方ほど『後ろめたさ』を感じがちです。あなたはいかがですか?

後ろめたさを感じてしまう方へアドバイス。…少しだけ想像してみてください。あなたの心の余裕が不足していて、疲れていたり、苦しそうにしていたり、イライラしていたとしたら、あなたの周りの人はそんなあなたと接していたいでしょうか?元気のないお母さんお父さんをみて子どもは幸せでしょうか?ぐったりやイライラした上司に部下は相談や提案をしてくれるでしょうか?家族であれ、上司であれ、エネルギーに満ちていたり、楽しそうにしていたりで、笑顔いっぱいで笑ってくれていた方が、あなたと一緒に時間を過ごしたいと思ってくれるのではないでしょうか?家族や仲間を大切にしたいからこそ、自分自身の心の余裕を確保しておくために『心の栄養』を取っておきましょう。

昼からビールを飲む理由

さきほど例にあげた私の『心の栄養源』ですが、もう一つ大切な栄養源があります。それは…ビール、なかでも昼間に飲むビール。昼間にビールを飲む瞬間『あ~!しあわせ~!!!』と感じ、心がとても満たされます。かつての私は『女性が昼からビールを飲むなんてねぇ…』と世間体を気にしていました。
が…。今は違います。コーチングで『心の栄養』について学んでからは、『後ろめたさ』を持たなくなりました。例えばお休みのとき、もう車を運転することはないと確認すれば昼間からビールを飲むことがあります。『イラッ』のサインが出ているときなどは特に意識して、計画的にです…。もしも、私が昼間からビールを飲んでいるところを見かけたら、『心の栄養』を補給しているんだなぁ…と思ってくださいね。

単なるビール好きの言い訳と思われるといけないので、最後にもう一度。何が言いたいかをまとめると次の二つになります。

  • ご自分の『心の栄養管理』をしましょう
  • 多忙な時ほど意識して『心の栄養』を取ることが大切です

実行して頂けると嬉しいです。

あなたのためにお年玉

最後に『心の栄養』に関する我が家のエピソードを…。
もうすぐお正月ですね。お正月といえばお年玉。私には孫が二人いますが、孫たちへお年玉をあげるのは夫の役目です。姑である私も息子のお嫁さんに、気持ちばかりのお年玉をあげていますが、必ず条件を付けています。
『これは家族のためではなく、自分のために使ってね!』
と一言。
もちろんどう使うかは彼女の自由ですが、少しでも彼女の「心の栄養」に繋がればいいな…と願っています。

この記事を書いたインストラクター

土橋桂子(インストラクター紹介ページへ)