よく言われる「相手の目線に立つ」ってどんなことなのでしょうか?

相手目線だからできること

  • 近しい間柄だからこそ、その人の事が大切だからこそ、多くのことをしてあげたくなりますよね。
  • でもそれが時に「おせっかい」「余計なことしないで」や「そうやって私がやろうとしていることを先にやっちゃうんだから」と言われた経験、だれしも一度ぐらいはあるのではないでしょうか?そんな時皆さんはどう感じますか?「せっかくしてあげたのに!」「意味わかんない!」とイライラしたり悲しくなったりしていませんか?大切だからこそしてあげたのに、相手にとっては欲しくないものや結果やアプローチだったりして、相手との関係を大切にできなかったということがありませんか?それはなぜなのでしょうか?

    答えは簡単です。
    「相手のしてもらいたい事」ではなかったからです。
    魔法使いではないのだから、「相手のしてもらいたい事なんてわからない」、親が子どもが、パートナーが「何を考えているかなんかわからない」、確かにそうかもしれません。でも、相手のしてもらいたいことを考えてから行動をおこしているでしょうか?私たちにはイメージする力があります。この力は絶大で、でも多くの人が持っている能力です。こんなことをしたら喜ぶな・そういえばこの間これが好きだって言っていたな・こないだこんなふうに一緒に遊んでいる時楽しそうだったな、様々な経験を思い出してみてください。そして今度はその経験をその相手の目線で一緒に覗いてみてみてください。相手にはどんな世界がみえていますか?どんな経験になっていますか?どんなときに、喜び、笑い、幸せを感じていますか?相手の目線に立つと自分とは違った視界が広がるはずです。

    それでは相手をイメージする力を高める簡単な方法とはなんなんでしょうか?
    日頃から相手に対して興味関心を持つということです。相手の見ている世界を一緒に覗いてみてあげる時間を一日の間に少しずつ増やしてみてください。それは実はとても楽しいことです。そうすると見えてきます。そして少しずつわかってきます。相手が大切にしているものと自分が大切にしているものは違いが。「相手と自分は違う」言われてみれば当たり前のことなのですが、私たちは「自分がされてうれしいことは相手もされてうれしい」とすり込まれています。でも、冷静に考えれば違って当たり前ですよね。それが時折相手のしてほしくないことをしてしまって「おせっかい」とか「余計なことしないで」とか言われちゃうわけです。
    そんなすれ違い減らしたいですよね。

    上で「してあげたのに」と書きましたが、本当の意味で相手にしてあげると言えるのであれば、やはり相手が何を望んでいるのかそれを考えて発言や行動をする必要がありますね。仮にその行動が相手の望んでいない行動、あなたのイメージと違った結果だったとしてもそれは練習を重ねればできるようになります。そのプロセスこそが相手との信頼関係を作ります。

    コミュニケーションは生まれ持った才能ではなく、育てることのできる能力です。

    ぜひ相手目線に立って、相手に興味関心を抱いてみてください。
    大切な人との関係はいまよりきっとよくなります。

    この記事を書いたインストラクター

    福盛二郎(インストラクター紹介ページへ)